出版社内容情報
魔王を滅ぼす儀式まであとひと月もない。闇の勢力との最後の決戦を前に、トム、魔使い、グリマルキン、そしてアリスのそれぞれの決断は。魔使いシリーズ、クライマックス!
内容説明
ぼくは狩る者。闇を追う者だ。魔王の復活をもくろむ闇の勢力が結集。トムの、魔使いの、そしてアリスの決断は?シリーズついにクライマックス。
著者等紹介
ディレイニー,ジョゼフ[ディレイニー,ジョゼフ] [Delaney,Joseph]
1945年イングランド北部ランカシャー生まれ。ランカシャー大学卒業。ブラックプール・シックスス・フォーム・カレッジでメディア及び映像関連について教えるかたわら、大人向けの小説を書いていたが、エージェントの勧めで初の児童書『魔使いの弟子』(創元ブックランド)を書いたところ成功
田中亜希子[タナカアキコ]
千葉県生まれ。銀行勤務ののち翻訳業に。絵本の読み聞かせの活動もおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
22
トムはハリポタとは遥かに厳しい人生を歩むヒーローだ。彼女の出生も今では知っており、対立する存在なのはわかっているのに、トムはファム・ファタール、アリスを諦められない。彼女が悪に靡いたことより、他の男に走ったことのほうに深く傷ついていて、酷い事をされても「彼女は操られているだけなんだ」と言ったり、師匠に対して「彼女はそんな事しない!」と反論したり、だめんずの典型のような言動を取るトムは誠に情けない。優柔不断な態度にイラつく。しかし優柔不断の裏返しである優しさが、最後の決断にも繋がったのだろう。 2015/04/05
詩歌
15
「ボガートに人間らしさはほとんどない」だって化け猫だもの。長かった一進一退がスッキリ…するわけ無い。脳内BGMはスターウォーズ。魔王と決着は着いたけど、全てのいざこざが片付いたわけじゃない。グリマルキンの白馬の王子っぷり(劇画調)に拳を握り、どら猫ボガート(調理師)との仲に転げ回り、メアリーの笑顔に連られる! アリスとの関係、未来の弟子、新たな脅威の先が読めるのを楽しみにしつつ。2015/05/15
tom
13
いつの間にか最終刊が出版されていた。ということで、大喜びで借りてきた。そして、あっというまに読了。主人公は、巨悪をやっつけて、魔使いの後継者に成長。地道な仕事をしていくことを決意しましたという結末。全10巻、それなりに楽しませてもらいました。成長物語としてのファンタジー、なかなか良質でした。2017/04/27
み~くま
11
ついにシリーズ完結!でも、私が思い描いていたエピローグとは全く違った結末が待っていました。邪魔女ですら人生のパートナーを得ることができるのに、人々を守るために命がけで戦っている魔使いは孤独な一生を送ることを強いられるなんて・・・そんなの悲し過ぎます。唯一の救いは、これから新しいシリーズがスタートすること。残された外伝と新シリーズに僅かばかりの希望を残したいと思います。2015/04/04
まさ公
7
こっこれは、最終回ではなかったのか。 次シリーズ発売未定って・・ほったらかされる可能性ありなわけ? 子供向けにしては、怖くて好きで最後どうなるか楽しみにしてたのになぁ2015/03/16