出版社内容情報
のんびりとぼけた筆致で荒廃した世界の終わりを暖かく描く、ガーディアン賞など各賞を受賞した『時間のない国で』３部作完結編登場。
ティル・ナ・ノグに大量の難民が出現。原因を調査するように命じられたＪＪは妖精の白馬でアイルランドに戻るが。伝承と音楽が豊かに息づく、驚天動地の３部作、ついに完結。
内容説明
ある日、妖精たちの住む時間のない国ティル・ナ・ノグに大量のとろりん族が出現。いったいどこから湧いて出たのか？妖精王はのんびり音楽三昧の日々をおくっている老いたＪＪに、妖精の白馬に乗ってアイルランドに行き、問題を解決するように命じた。だが、馬から一歩でも降りたなら、ＪＪは塵になってしまうというのだ。アイルランドの伝承と音楽が豊かに息づく三部作、驚天動地の完結編登場。ガーディアン賞、ウィットブレッド賞、ビスト最優秀児童図書賞受賞作。
著者等紹介
トンプソン，ケイト［トンプソン，ケイト］［Ｔｈｏｍｐｓｏｎ，Ｋａｔｅ］
１９５６年、イギリス、ヨークシャー地方ハリファックス生まれ。１９８１年アイルランドに移り住み、現在ゴールウェイ近郊のキンバラに在住。１９９４年にアイルランドで処女作Ｓｗｉｔｃｈｅｒｓを刊行。以降、年一冊のペースで刊行を続ける。『時間のない国で』はガーディアン賞、ウィットブレッド賞、ビスト最優秀児童図書賞を受賞した
渡辺庸子［ワタナベヨウコ］
法政大学（通信課程）日本文学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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み～くま
2
人間と妖精と神が演奏するオーケストラって、どんなハーモニーを奏でるのでしょうか☆とても気に成ります。しかも、人間界ではついに「世界の終わり」を迎えてしまったというのに、この物語の登場人物たちは誰もが楽しそうです♪その愉快な情景につい忘れそうになりますが、世界の終焉によって命を落とした人も沢山いるんですよね。未来の地球を見せられているようで、改めて考えると背筋がゾッとします。こんな未来を招かないように、私たちはしっかりと考えて行動しなければなりませんね。2011/07/05
猫町
0
期待してたのに、正直楽しくなかった…。1巻のユーモアや、2巻のドキドキもなく、独裁者と世界の終末が長々と描かれるだけで。しかもJJの役に立たない事と来たら！性格の悪い馬に連れ回されてただけじゃないか。結局リディ家の人達って揃いも揃って何なんだ。ミッキーも、3000年間も世界を守ってきた少年の幽霊も気の毒になるわ。ラストも、プーカがドナルに託したのが「リンゴの小枝」ってとこでなんとなく読めるし。でも、ケルト神話をベースにした世界で、その旧約聖書的なオチ、または始まり、はどうなんだろう。2014/03/22
そら@真面目にダイエット中
0
いったいどうやって話がまとまるのか、謎だらけの展開で一気に読みました。 プーカがあんなにりんごにこだわっていた理由と、地上にまた新たな世界がどうできるのか、妖精の国だけになってしまうのか、最後の締めくくりが「わぉ、そういうことか！なるほど」というなかなか面白いラストで、楽しめました。2012/03/13
kambashig
0
１巻、２巻はユーモアファンタジー風だったのに、３巻目で突然世界の終りと始まりの話になってしまい、少し残念。2012/04/30
ゆずきゃらめる＊平安時代とお花♪
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最後はイブとアダムの話になりました。世界はいつか終わってしまうものなのかと考えさせる話でした。2012/03/26
