内容説明
ぼくはトム。七番目の息子の七番目の息子だ。この夏、師匠とぼくの奮闘にもかかわらず、ペンドルの魔女たちが召喚した魔王がこの世界にはなたれてしまった。おまけに国全体に戦争が広がって、事態は悪化するばかり。ぼくもあやうく強制徴募隊に連れて行かれそうになった。師匠はそんなぼくの身を心配して、この地方の北を守る魔使いビル・アークライトのもとに修行に出すことにした。でも、アークライトはぼくの修行に乗り気ではないようで、最初からなんだか憂鬱だ。おまけにアリスともしばらく会えないなんて。師匠のもとを離れて修行に出たトムを待ちうけていたのは…。
著者等紹介
ディレイニー，ジョゼフ［ディレイニー，ジョゼフ］［Ｄｅｌａｎｅｙ，Ｊｏｓｅｐｈ］
１９４５年イングランド北部ランカシャー生まれ。ランカシャー大学卒業。ブラックプール・シックスス・フォーム・カレッジでメディア及び映像関連について教えるかたわら、大人向けの小説を書いていたが、エージェントの勧めで初の児童書『魔使いの弟子』（創元ブックランド）を書いたところ成功。現在１５か国で翻訳
金原瑞人［カネハラミズヒト］
翻訳家・法政大学教授
田中亜希子［タナカアキコ］
千葉県生まれ。銀行勤務ののち翻訳業に。絵本の読み聞かせの活動もおこなっている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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さつき
59
師匠の言いつけで、別の魔使いアークライトのもとで半年間の修行をすることになったトム。水の魔女や生き物について学びますが、新しい師匠のアークライトは、なかなかの曲者。悲しみに耐えきれず酒に溺れてしまう姿は、見ているこちらも苦しい気持ちになります。絶対絶命のピンチになったところで下巻へ。続きが気になります。2019/03/22
lovemys
6
ついに魔使いの元を離れ、別な魔使いに修行に行くトム君！なんだか感慨深いなぁ～（笑）他のものを見て見聞を広げるって大事。本当に良い師匠だわ、グレゴリーさん。グレゴリーって名前自体が堅実な感じ（笑）ところが、行った先のアークライトさん、かなり荒れていますね…。でも、色々分かってくると、まだ若いししょうがないかね～、なんて思ってしまったり（笑）辛い仕事と孤独とでストレスMAXなアークライトさん。何だか、サラリーマン的な感じが…。それでも、トムと一緒にいることで明るくなってくるかと思いきや…！！続き読みます（笑）2016/08/11
AR読書記録
5
舞台がより北方へ移り、アザラシとの異類婚とか隠者の使うダウジングっぼい技とか、民俗的にわくわくする要素もちょいちょい放り込まれていて、楽しい。が、お話はやはりきつい。“味方”側のキャラもシリーズ内ちょいちょい出てくるんだけれども、いい人で心から信頼できて何でも話し合えて、みたいな関係が、なかなか出てこないんだな。実人生はおくとして、物語だと、そういう関係が築かれることが、先輩なり師匠なり親友なり家族なり、そういえば非常に多いもんだと思う。やっぱり著者厳しい。現実的って以上に厳しい。2015/09/02
tom
5
シリーズ５巻目。トム君、師匠の弟子に預けられて、猛特訓を受けるの巻。相変わらずとんでもない事態が襲いかかってきて、それはそれで楽しめるのだけど、少年の成長物語としては、少しばかり物足りない。まあまあのファンタジーという状態が、いつまでも続くという感じで、ちょっと面白くない。まあ、とりあえず、読み続けますけどね。2014/04/11
み～くま
5
これまで、「魔使い」といえばトムの師匠のグレゴリーさんしか登場しなかったけれど、新たにアークライトという魔使いが登場！そのキャラクターの違いに、改めて師匠の素晴らしさを感じました。それにしても・・・何の害も加えないセルキーを打ち払ってしまうなんて、あまりにも可哀想です(TωT) 師匠なら、絶対にあんなことしないだろうに・・・☆ トムには、師匠のような魔使いになってほしいものです。それにしても・・・魔王の影が刻一刻と迫ってきて、とてもハラハラドキドキ☆ この先の展開がとっても気になります！2010/11/23
