内容説明
妖精界でポイズンを待ち受けていたのは、人間を虫けらのように見下す妖精王だった。妹を返してほしければ“蜘蛛の女王”の短剣を盗んでこい。それが妖精王の出した条件。仕方なく精霊獲りのブラム、魔女のもとから助け出した少女ペパーコーンと猫のアンダーセンと共に、ポイズンは蜘蛛の世界へ。頼みの綱は、自分自身の機知と、妖精王がくれた魔法の球だけ。美しく邪悪な妖精王、不気味な蜘蛛の巣城の女主人、そして謎の人物「導師」。妖しい世界に飛び込んだポイズンたち一行の運命は？果たしてポイズンは無事妹を取り戻して帰ることができるのか。
著者等紹介
ウッディング，クリス［ウッディング，クリス］［Ｗｏｏｄｉｎｇ，Ｃｈｒｉｓ］
１９７７年イングランド、レスター生まれ。Ｃ．Ｓ．ルイスやトールキン、オースン・スコット・カード、テリー・ブルックス等のＳＦ作家やホラー作家に夢中になり、１６歳で小説を書き始める。シェフィールド大学在学中（専攻は英文学）１９歳で書いた第一長篇Ｃｒａｓｈｉｎｇが認められ、デビューを飾る。２１歳でフルタイム作家となり、以降、かなりのペースで作品を発表し続けている。現在はロンドンに在住
渡辺庸子［ワタナベヨウコ］
法政大学（通信課程）日本文学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
karin
6
最初に予想していたより、はるかに越えた展開だった。もう、止まらない！この人が書いている他の本も絶対読みたい。上下合わせることでおもしろさが、百倍以上になる、サイコーな本！2011/07/21
reeree
3
妖精にさらわれた妹を取り戻す旅に出た少女ポイズンの物語後編。後半は単なるファンタジーではなかったです。単なるファンタジーのままで終わっても面白かったと思うけれど、これはこれで良いかな。2010/03/23
黒崎ディートリッヒ
2
さらわれた妹を探しす、ポイスンを妖精界で待ち受けていたのは傲慢な妖精王だった。妖精王は妹を返してほしければ、蜘蛛の女王が持つ探検を盗んで来いと言うのだが・・・・。 異世界ファンタジー。相変わらず異形の雰囲気で、これまでになかった異彩の物語といった感じだった。 ＜導師＞確かに気になる存在ですね。この世界を作った男で、ルビが＜ウッディング＞となると。もしかすると彼は、物語の作者ウッディング先生の化身？などと読んでいて思ってしまいます。 ポイズンが妹を無事取り戻す結末かと思えば、予想もしなかったどんでん返しも。2014/10/06
詩歌
1
妖精に取り替えられた妹を取り戻すための旅。始めから奇妙、さりげなく上手くいきすぎる。旅の間ずっと助けてくれたオヤジ、ブラムが良い！2014/04/11
-
- 洋書
- Sumbel I
