内容説明
ポイズンは、父と継母と妹の4人で「黒の湿地帯」に暮らしていた。ある日怪物スケアクロウが幼い妹をさらい、かわりに妖精の取替え子が残された。ポイズンは妖精王から妹を取り戻すべく、住み慣れた村をあとにする。崖の上の街に潜む謎の男、妖精界の入口を守る魔女。次々に現れる不思議や危険を、持ち前の負けん気と機知で克服したポイズンは、ようやく妖精王のもとにたどり着いた。だが、それはまだ冒険のほんの始まりにすぎなかった!紫の瞳の少女ポイズンのちょっぴり怖くて不思議な物語。
著者等紹介
ウッディング,クリス[ウッディング,クリス][Wooding,Chris]
1977年イングランド、レスター生まれ。C.S.ルイスやトールキン、オースン・スコット・カード、テリー・ブルックス等のSF作家やホラー作家に夢中になり、16歳で小説を書き始める。シェフィールド大学在学中(専攻は英文学)19歳で書いた第一長篇Crashingが認められ、デビューを飾る。21歳でフルタイム作家となり、以降、かなりのペースで作品を発表し続けている。現在はロンドンに在住
渡辺庸子[ワタナベヨウコ]
法政大学(通信課程)日本文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mayuri(Toli)
4
旅の道連れとなる精霊獲りのプラムや、ペパーコーンもいいですね。 人間の感情の機微というものが、よく出ている3人の関係だと思います。特にプラムはいいやつすぎる。 上巻まるごと、妖精界にたどり着くまでのお話みたいな感じだったので、下巻ではどのようにして3人が帰ってくるのか見ものです。 また、本の挿画や装幀が素敵。綺麗だし、とっても読みやすい一冊になっています妖精たちがどんな描かれ方をするのかも含めて、下巻に期待です。面白かった! 2012/08/22
karin
3
表紙のポイズンは、大人しそうで愛らしいけど本の中は元気でめっちゃ勇気があると思った。読んでない人には絶対読んでほしい本。2011/07/21
reeree
3
妖精にさらわれた妹を取り戻す為に旅に出たポイズンという名の少女の物語。海外ファンタジーの妖精は怖いのが多いですね。妖精というよりも妖怪と呼んだ方が日本語的には合ってるかも。全頁の本文の下部分に絵が入っているのがファンタジーな雰囲気でいいかんじです。絵柄は前半と後半の2種類ありますが、章毎に絵柄が違ってたりするともっと良かったなあ。2010/03/21
詩歌
1
ポイズンという名前と挿し絵が雰囲気抜群。2014/04/11
明良
0
表紙、挿絵、飾り枠を描いている橋賢亀さんの絵が素晴らしい。登場人物の描写をそのまま表現している。妹の件は出てきた瞬間に予想がついたが、それを入れてもとても面白く濃度の濃いFT。ローティーンのときに出会いたかった。