内容説明
なぜリンさんのことを忘れてしまったんだろう?おばあちゃんに聞いても、親友だったはずのニーナに聞いても、だれもおぼえていない。あのころポーリィが好きだったのは、自分じゃないなにかのつもりになるごっこ遊び。お葬式で出会ったばかりのリンさんは英雄タン・クール。ポーリィ自身は英雄助手。でも、二人の想像のなかで英雄が住んでいた場所はほんとうにあった!しかもそこには二人のおはなしのほかの登場人物たちまで実在していた?英国を代表するファンタジー作家の傑作。
著者等紹介
ジョーンズ,ダイアナ・ウィン[ジョーンズ,ダイアナウィン][Jones,Diana Wynne]
1934年ロンドンに生まれ、オックスフォード大学で学ぶ。3人の子どもを育ててから本格的な執筆活動を開始、以来コンスタントに作品を発表し続けている。「魔女と暮らせば」(徳間書店)でガーディアン賞を受賞。現代のイギリスを代表するファンタジー作家として高い評価を受けている
浅羽莢子[アサバサヤコ]
東京大学文学部卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めがねまる
30
10年前とは違う感じ方が多かった。ヤングアダルト(中学生以上向けかな?)としては難しく、当時はよくわからない所が多かったし、正直今もよくわからない所がある。現実とファンタジーが入り混じっている話なのだけど、その現実が本当に世知辛くリアル。特に主人公の少女ポーリィの母、離婚したアイビーは見方が変わった。母親としては問題があって昔はただ嫌な人としか思ってなかったけど、なんとか幸せになろうと努力していて、うまくはいかなかったが現実と必死に闘っていた事がわかり、嫌いになれなかった。また読みたい。2017/02/17
とも
18
★1/3を読んだとこででギブアップ。原文が問題なのか訳者の問題なのか、兎に角読みづらい。2018/03/04
b☆h
10
上の内容を忘れないうちに読了。後半になるにつれ、名前が一致しない人がちらほらいて、混乱しながら読み終えた。大筋は理解出来るし、二つのバラードが二人の運命を示しているのも分かるけど、行動の意味とか、結局ローレルはなんのために…?とか、細かい作り込みまでは理解出来た気がしない…。他の人がどんな解釈をしたのかすごく気になる。2021/10/12
よ
3
読んでるこっちも魔法にかけられたみたいに、現実なのか想像のことなのか、あやふやな世界に引き込まれました。あり得ないと言いきれないというか言い切りたくないのがファンタジーだなあ。本当のこと、自分にとって一番大切なものを手に入れるために、みっともなくても負けを選ぶようなことでも、行動すること。ポーリィのごっこ遊びではじまる想像の世界から、現実の魔法に打ち勝つ大事なことを教えてもらった気がします。コーダのポーリィとリンさんの会話がすき。どこでもないところへ。2016/11/12
onion
3
最後の謎ときがややこしくて、正直、?でした。疑問が残ったので、もう一度、読んでみます。2008/11/15
-
- 和書
- 日本エネルギー改造論