感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
52
『幻滅』の続編。カルロス・エレーラと名乗るヴォートランに助けられパリへ舞い戻ったリシュアンだが、過去を反省して慎重になるといった様子もなく、かえって薄っぺらさが増し、全く魅力を感じられない。リシュアンに惚れ込んだエステルの純情さがあまりにも哀れ。ニシュンゲン男爵のエステルへの入れあげぶりも、滑稽を通り越して痛ましいほど。最初藤原書店の『娼婦の栄光と悲惨』で読み始めたが、訳がどうにも好きではなく、名作といわれる寺田訳で読み直した。ちょっと古臭くても、私はこっちの方がずっと読みやすかった。2016/06/01
ヤクーツクのハチコ
2
読みにくい原因、ヌッシンゲン氏のポーランドなまりの無茶苦茶な日本語訳。トゴタネ→どこだね→何処だね、って脳内変換に時間かかりすぎる。濁点を逆にして全て片仮名にするって、せめて似非津軽弁にするとか似非博多弁にするとかしてくれりゃいいのに 2017/06/04
うずまき
2
「浮かれ女盛衰記・上」収録。ちょっと訳が読みにくいかも知れないなぁコレは。藤原書店版と比較したら、なんか印象の差違が結構出て来そうな感じが。途中でエステルの髪の色が、金から黒に変わってるよ!バルザック先生が、年齢設定とか細かいこと気にしないのはわかってるけど、いくらなんでもそれは酷い(笑)2009/11/15