内容説明
世界中の昔話を集めた古典童話集を完全新訳・新編集で計１８編収録。
著者等紹介
ラング，アンドルー［ラング，アンドルー］［Ｌａｎｇ，Ａｎｄｒｅｗ］
１８４４‐１９１２。スコットランドのセルカーク生まれ。民俗学者、作家、編集者。スコットランドのセント・アンドリューズ大学、グラスゴー大学をへてオックスフォード大学に学び、同大学マートン・カレッジの特別研究員になる。のちにロンドンでジャーナリストとして活躍、ロングマン社の編集顧問となる
西村醇子［ニシムラジュンコ］
青山学院大学文学研究科博士後期課程満期退学。白百合女子大学ほか非常勤講師、日本イギリス児童文学会理事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
31
#日本怪奇幻想読者クラブ アンドルー・ラングか編纂した世界の童話集、第一巻です。アスビョルンセンとモーによるノルウェー民話、ペローなどフランスの童話、アラビアンナイトなどから取られています。原点から本書に取られているのは半分以下のようです。ラファエル前派の雰囲気が濃い、ヘンリーJフォードのロマンチックな挿絵が散りばめられています。欧州からの出典が多いので、どこかで読んだモチーフが繰り返し出てきますがそれぞれ細かいところが異なるのもまた一興です。例えば「ノロウェイの黒牛」は「美女と野獣」型物語ですが、→2021/02/09
Shinya
8
オーディブルにて。 世界のいろんな童話を集めた作品。 知ってるものの方が多かったので少し残念。2017/09/05
みけのすずね
5
ヴィクトリア時代の英国で世界各地の伝承文学をよりすぐった童話集第1巻。心に残ったのは、王子を助けながらピンチも悲劇で終わらせない賢いマスターメイド、美しくも悲しそうな白い猫の女王の秘密、心優しくも不幸な羊の王の最期…「もっとも大きな不幸は、しばしば、心の底からの願いがかなえられた瞬間にふりかかるものなのだ。」挿絵は魔物や死体さえもきちんと描かれ、怖いものをこれ以上個人的に想像させない効果があるかもしれない。真実の妖精(表紙)の存在感が圧倒的。それにしても3つのなんとかは、世界共通なのね。2013/08/16
chiya
5
シリーズ全12冊を少しずつ読んでいます。1889年ヴィクトリア時代の英国で出版された童話集。世界各地の伝承文学からの選りすぐりだけあって、どこで読んだか記憶には無いものの、どこかで読んだお話がたくさんありました。こんな綺麗な装丁だと12冊並べたくなります。挿絵も素敵。2009/10/22
にわとり
4
おやすみ前の童話ってなんだかいいなーと思い、寝る前にちまちま読んだ。お姫様と王子様が登場するヨーロッパの童話らしい童話から、アラビアンナイトまで、いろんな世界の童話がお手軽に楽しめる。全訳ではなくて、有名なお話や日本のものが省かれているらしいのが残念。挿絵は十分綺麗だった。2012/08/26
-
- 和書
- 子どもの心と響きあう
