感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぜっとん
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『奇談集』『エレン』『反抗』『脱走』『新世界』収録。『エレン』においても『新世界』においても、宿命的に邪悪な烈女が登場する。これは『イヴ』のソワナにおける暗鬱に連結する一つのモティフであり、リラダンがそこに暗い魅力を見出していたことは確実だ。『新世界』でのエディス・エヴァンデールのそれは、ついに敗れる恋ではなく、戦い続ける愛である。甦り続ける暗黒的魅惑がそこにはあるし、それを推し進めた一方には、『アクセル』の究極を反転させた深淵が垣間見えるだろう。2013/12/31
