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出版社内容情報
日本SFを牽引する注目の書き手による最新作6編
全編書き下ろし
第13回創元SF短編賞受賞作を収録
八島游舷、宮澤伊織、菊石まれほ、水見稜、空木春宵、笹原千波
ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第5巻。今回は、宮澤伊織、水見稜、空木春宵、八島游舷、菊石まれほの新作と第13回創元SF短編賞正賞受賞作・笹原千波「風になるにはまだ」を掲載する。
■目次
はじめに
八島游舷「天駆せよ法勝寺[長編版]序章 応信せよ尊勝寺」
宮澤伊織「ときときチャンネル# 3【家の外なくしてみた】」
空木春宵「さよならも言えない」
笹原千波「風になるにはまだ」(第13回創元SF短編賞 正賞受賞作)
第13回創元SF短編賞選考経過および選評
水見稜「星から来た宴」
菊石まれほ「この光が落ちないように」
ちいさなあとがき
編集部より
内容説明
日本SFを牽引する注目の書き手による最新作6編。全編書き下ろし。第13回創元SF短編賞受賞作を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
18
★★★★ いろいろなSFが楽しめたのに、アンソロジーとして出すのは最後とは残念。 駆せよ法勝寺序章応信せよ尊勝寺/八島游舷3 ときときチャンネル#3【家の外なくしてみた】/宮澤伊織3 この光が落ちないように/菊石まれほ4 星から来た宴/水見稜3 さよならも言えない/空木春宵4 風になるにはまだ/笹原千波42022/12/17
ロア
13
単行本GENESISはこちらのⅤが最後。2023年からは月刊誌『紙魚の手帖』の8月号が、夏のSF特集としてGENESISになるとのこと(*´ω`*)一瞬なく無くなっちゃうのかと思って絶望しかけたけど、これからも続くことが分かって超安心した!!2023/08/31
本の蟲
10
東京創元社のSFアンソロジー。『応信せよ尊勝寺』物理ならぬ佛理学が発展した世界の仏教スペースオペラ『天駆せよ法勝寺』と同一世界の短編。『家の外なくしてみた』宮崎伊織による百合系動画配信SF最新作。『表題作』人と、頭に角を持つ〈トマリギ〉の日常で起こった事件と世界の真相。『星から来た宴』Genesis白昼夢通信に収録の『調律師』シリーズ。音楽×宇宙SF。『さよならも言えない』空木春宵による服飾SF。着る服でスコアが提示される世界での、ファッションと自分らしさとは。コメント欄に13回創元SF短編賞受賞作(続2022/10/17
Mr.deep
7
巻頭作表題作筆頭著者と、編集部一応の前半三作がひどい期待外れで読むのやめかけましたが、代わりにか後半3作は見事な出来。特に誰もが想像するハッピーエンドの横っ面をはっ叩くような空木春宵の「さよならも言えない」と新人らしい鮮烈な読み味の笹原千波「風になるにはまだ」がとにかく圧巻。いい読者体験をさせてもらえました。2023/03/26
やす
7
本シリーズも来年からは雑誌のある月の特集号になるとのこと。SFアンソロジーは結構あるけど、年間ベスト的なものは苦しいのかな。電子書籍にはなるようなのであまり変わらないか。八島遊舷「応答せよ尊勝寺」(天駆せよ法勝寺(長編版)序章)ベストSFの何年かの号で短編版を読んだがいまいち響かなかった。仏教的な仮定がよく見えなかった。今回は佛教學的仮定がよく作りこまれていて、物理学と佛理學がともに存在する世界観を構築。なかなかよくできているとおもう。2023/01/18