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出版社内容情報
ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第4巻。小川一水、小田雅久仁、宮内悠介、高山羽根子、宮澤伊織、川野芽生の新作と第12回創元SF短編賞正賞(松樹凛)・優秀賞(溝渕久美子)受賞作を掲載する。
内容説明
SF新時代を切り拓くアンソロジー。全編書き下ろし。第12回創元SF短編賞正賞・優秀賞収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
23
★★★★ 未明のシンビオシス/小川一水5。いつか明ける夜を/川野芽生1。1ヘクタールのフェイク・ファー/宮内悠介2。ときときチャンネル#2【時間飼ってみた】/宮澤伊織5。ラムディアンズ・キューブ/小田雅久仁5。ほんとうの旅/高山羽根子2。神の豚/溝渕久美子5。射手座の香る夏/松樹凛4。今回は好き嫌いが分かれた。はっきりしたストーリーがないとあまり楽しめない気がする。SFぽくなかったけど「神の豚」が一番おもしろかった。D2021/12/13
Fondsaule
19
★★★★☆ 小川一水「未明のシンビオシス」 川野芽生「いつか明ける夜を」 宮内悠介「1ヘクタールのフェイク・ファー」 宮澤伊織「ときときチャンネル#2〈時間飼ってみた〉」 小田雅久仁「ラムディアンズ・キューブ」 高山羽根子「ほんとうの旅」 鈴木力「SFの新時代へ」 溝渕久美子「神の豚」 松樹凛「射手座の香る夏」 12編の書き下ろしSF短編集。 「神の豚」「本当の旅」等が好き。 2023/05/10
本の蟲
15
「年刊SF傑作選」から創元SF短編受賞作掲載のバトンを渡されたアンソロ。小川一水の「未明のシンビオシス」荒廃した日本におけるAIの進化の方向性。文句なし。川野芽生はGenesisi第二集の表題作も読んでいるが、ちょっと合わない。宮内悠介「1ヘクタールのフェイク・ファー」相変わらず語りが愉快で、ぶっとんだ状況と結末。宮澤伊織は配信SF「ときときチャンネル」2作目。好きなのでどんどん書いて文庫化希望。小田雅久仁は初読み。壮大なファンタジーなのだが、壮大過ぎて置いていかれた。高山羽根子は純文風味で微妙。(続 2021/11/13
Shimaneko
14
お目当ての小川一水と小田雅久仁は期待を裏切らない読み応えで、さすがの貫禄。面白かった!予想外の収穫が巻末の受賞作x2のうち、優秀賞の『神の豚』で、こちらもぐいぐい引き込まれた。確かにSFみがあまりに希薄といえばそうなんだが、そこ以外では大賞を凌ぐ完成度で次作が楽しみ。溝渕久美子さんね、覚えておこうっと。2023/04/01
Mc6ρ助
13
『わたしは彼女が話しているのをきいていて、ひょっとしたら、ひとつのサイトなりガイドブックが意図的に嘘をついているというようなことはめったになく、たいていのばあいはちょっとした書きまちがいや認識の齟齬、そうして一番多いのは、それが発行されたことによって逆にその場所が変質してしまうというケースなのではないか、と考える。(p231)』さすがに最近「オルタナティブ・ファクト」という言葉は聞かなくなったが、まだまだフェイク・ニュースには事欠かない・・。閑話休題、久しぶりにセンス・オブ・ワンダーに酔うSF体験。2022/01/04