出版社内容情報
ささやかな謎を通し、どこにでもいそうな一家の穏やかな日常を描く、鷺澤家のアルバム一冊め。これまでありそうでなかった、福田栄一はじめての〈日常の謎〉連作ミステリ。
内容説明
ささやかな謎を通し、どこにでもいそうな一家のおだやかな日常を描く、鷺澤家のアルバム、一冊め。福田栄一はじめての“日常の謎”連作ミステリ。
著者等紹介
福田栄一[フクダエイイチ]
1977年愛媛県生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)法学部卒業。2003年『A HAPPY LUCKY MAN』でデビューする。緻密な構成を得意としながら次第に作風を広げ、青春小説、時代小説など多岐に亙るジャンルの作品を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キラ@道北民
27
鷺沢家で起こる、日常の謎解き連作短編集。本当に些細な謎が起こるまでが長く、そこから謎解きはあっという間。今どき珍しい程の仲良し家族だからこその謎でした。息子達の腰の軽さに、ビックリです。2016/11/08
ひめありす@灯れ松明の火
25
キュートというよりもとにかくほのぼのほっこりなコージーミステリィでした。今時珍しい三世帯六人の大家族と犬猫二匹、両親の友人達といった個性豊かな面々。ホームズ役の真琴先生は新米で部活中は本読んだりギフトカタログ選んだりゆるゆるしてます。私も三人兄弟の一番上ですが丁度中高大で兄妹三人通ってた時期もあり、ああ、そう言えばこんな感じだったな~、と懐かしく読みました。葉太郎も草佑も本当に良い子で凄く可愛い。お兄ちゃんをけり落としてくつろぐ所とか、さもありなんでした。樹兄。長子代表としてもうちょっと頑張ってください!2013/09/09
深青
15
6人家族の鷺沢家を舞台にした日常ミステリー。ちょっと不思議で変わった家族だけど、それぞれに想いあっていて暖かいのよね。主人公の次男君が謎に遭遇し、それを顧問の先生に話すことで解決への糸口を見つけていくという形になっています。夏もあるのかな?あったら読みたいな。2015/02/05
まつじん
12
特筆する点はない、何かないと消えちゃいそうな作家さんですねぇ。2013/09/20
みかん🍊
12
市役所勤めでウルトラマラソンが趣味の父、自動車機器メーカーに勤めレースが趣味の母、料理上手な祖母、中学生、高校生、大学生の3人の息子、犬と猫の鷺澤家の家族。高校生次男葉太郎を主人公に周りで起こった謎を将棋部の顧問の先生の助言を元に解決する日常の謎ミステリー。鷺澤家の家族があまりに理想的過ぎて、葉太郎も良い子過ぎるじゃないかとは思いますが、ほんわかした温かい作品です。2013/08/30