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東京創元社・ミステリ・フロンティア
空耳の森

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017743
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

春山で吹雪に遭遇した恋人たち、孤島に取り残された幼い姉弟、居酒屋で安楽椅子探偵と出会った男……彼らにもたらされた謎と奇蹟。万華鏡のごとき9編を収録。

内容説明

まだ早い春の日、思い出の山を登るひと組の男女。だが女は途中で足を挫き、つかの間別行動をとった男を突然の吹雪が襲う。そして、山小屋でひとり動けない女に忍び寄る黒い影―山岳を舞台にした緊迫のサスペンス「冷たいホットライン」。孤島に置き去りにされた幼い姉弟の運命を描く「アイランド」。ある不良少女にかけられた強盗の冤罪をはらすため、幼なじみの少年探偵が奔走する「さよならシンデレラ」。居酒屋で男が安楽椅子探偵に遭遇する「晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)」…『アルバトロスは羽ばたかない』で一躍注目を浴びた鮎川哲也賞受賞作家の本領発揮。一編一編に凝らされた職人的技巧に感嘆すること間違いなしの、バラエティに富んだ九編を収める。

著者等紹介

七河迦南[ナナカワカナン]
東京都出身。早稲田大学第一文学部卒。2008年、『七つの海を照らす星』で第18回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。高く評価される。続く受賞第一作『アルバトロスは羽ばたかない』が大きな話題となり、日本推理作家協会賞の候補となったほか、2010年の「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の国内部門ベストテンにランクインするなど、期待の新鋭としての評価を確固たるものにした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

179
9つの短編集…「あれ?七海学園シリーズじゃないの?」と読み始めは思ったが、段々と「おそらく、施設の子や先生に繋がる?」と想像できる展開に、期待しながら読了…切ない物語が多くて哀しい気持ちにもなったが、40ページ程のキレ良いミステリに仕上がっていて、更に前2作を補強する内容に納得。ただ、本作だけを読んだ場合は50%も意味を理解できなかっただろうから、読友さん情報のお蔭で助かった。ラストの手旗信号で、どんよりした雲の隙間から陽射しが差し込んできたような気分…春菜を中心にしたレギュラーメンバーでの第4弾を熱望!2018/03/08

文庫フリーク@灯れ松明の火

175
これから『七つの海を照らす星』→『アルバトロスは羽ばたかない』そしてこの『空耳の森』の順に、一気に読める方が羨まし過ぎて嫉妬しそうだ。前作・前々回作共、しっかりメモを取っておくべきだった。各作品共、二度読みは必至。単品として読むならば「アイランド」「さよならシンデレラ」「桜前線」が読み応え有り。しかし前作・前々作のサイドストーリーとして読むと「発音されない文字」あのカフェ〈ヴァーミリオン・サンズ〉のオーナーが○○の母親だとは。二度読みすると、細かくさまざまな所でリンクが張り巡らされている事に気付く→続く2013/02/16

ダイ@2019.11.2~一時休止

165
七海学園その3?。連作短編集?。悲しみの子がよかった。2013/12/05

takaC

165
わお。最後まで読むといろいろ判る。2013/10/19

nobby

147
これはスピンオフだけど3作目。とにかく『七つの海ー』→『アルバトロスー』の順で間隔あけずに読んだ方がよい。特にアルバトロス既読は必須かと!40頁前後の短編8つが最終編20頁で見事に繋がるのはさすがだが、シリーズな完全な真相に行き着くのは難解…時系列の整理やアダ名と本名が判明していく度に頷くこと然り。それが全て“あのひと”に行き着くのは切なくも、ラストで光明垣間見えてホッとして読了。その後ネタバレサイトでさらなる幸を確信して驚愕と歓喜が訪れた!なるほど手旗信号万歳!2017/05/25

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