内容説明
雑踏のなか、和弓で射殺された男性。誰が、どうしてそんな目立つ凶器で殺人を行ったのか？しかも、日本有数の弓の名手でもなければ犯行が困難な状況で…。美男子なれどヘナチョコな少女漫画家マーチ宇佐輝先生と、ドＳの編集者カメちゃんこと小亀ミドリは心ならずも事件に巻き込まれる。次々現れる新事実、その度に繰り返される推理の構築と否定。どこまで行っても五里霧中、謎多き和弓殺人事件の真相は？“田舎の刑事”シリーズで既にお馴染み、第三回ミステリーズ！新人賞受賞作家が満を持して贈る新シリーズ第一弾。長編本格コメディ・ミステリ。
著者等紹介
滝田務雄［タキタミチオ］
１９７３年福島県生まれ。日本大学芸術学部卒。２００６年、短編「田舎の刑事の趣味とお仕事」で第三回ミステリーズ！新人賞を受賞してデビューする（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ＠2019.11.2～一時休止
104
動機とかトリックはちょっと・・・ですがキャラとか面白かったし、あらすじに新シリーズ第一弾ってあるから次作期待します。2017/12/15
藤月はな（灯れ松明の火）
33
ダンディで探偵能力有り、おねえ言葉を繰り出し、実はヘナチョコの速筆な少女漫画家の宇佐輝と凶暴ドＳでファザコンな編集者のカメちゃん、「カメバズーカ」、「スッポン」、「ガメラ」などの異名を持つ凄腕刑事なのに少女漫画ファンで親馬鹿の可愛いお父さん、上月（かみつき）氏の「三竦み」な関係性と会話に笑わされました。特に宇佐輝に対するカメちゃんのドＳ全開の会話は腹が捩れるかと思いました（爆）しかし、ミステリー部分は馬鹿ミスでしたね＾＾流石は田舎刑事シリーズの作者だ！！宇佐輝の素が意外で吃驚したので続編希望です＾＾2012/02/17
nyanco
23
タイトルの妙と、表紙のイラストの愛らしさ、そして『美男子なれどヘナチョコな少女漫画家マーチ宇佐輝先生と、ドＳの編集者カメちゃんの探偵活動』って設定に惹かれての初・滝田作品。最初はふたりの掛け合いが楽しかったのだが、途中からややくどく感じてしまった。中盤、だらだらと長く、やや飽きてきたり…もう少しコンパクトにまとまっていると面白かったかも。二人のキャラ、そしてカメちゃんのお父さん、上月（カミツキ）氏も面白かったので、短編でのシリーズ化は如何なものでしょう。2010/09/04
みっつ
16
「田舎の刑事｣シリーズでユーモアミステリの新鋭として注目を集める作者の初長編にして新シリーズ第一作。まず、今シリーズもキャラの立たせ方が抜群に巧い。お姉キャラで三枚目な少女漫画家とドSの女編集者と濃い口な二人を絶妙な掛け合いで数ページの内に肉付けし、物語をグイグイと引っ張らせるので親しみ易い。和弓による不可解な殺人事件をユーモアに包み込みながら随所に潜ませた伏線で一気に解体するラストはお見事。シリーズとして今後もガンガン続きそうなので期待しております。2010/07/19
み
14
う〜ん、中身の割に話しの進みが…。登場人物の名前が凝りすぎなような、ちと読みにくいです。“田舎の刑事”の奥さん系の女子はキャラとして嫌いじゃないです。お姉キャラの謎は何なのかな？2014/07/05
