東京創元社・ミステリ・フロンティア
ロンド・カプリチオーソ

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017422
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「しばらくのあいだ、新宿西口には近寄らないで」バー“CLOUD”のピアノ弾き・タクトは、特殊な予知能力を持つ恋人の花梨からそう忠告を受ける。だが、意地っ張りな性格から敢えて西口に向かったタクトは、そこで一人の女性と出会い―次々と厄介な事件に巻き込まれ始めた!世界的指揮者の父にかかってきた脅迫電話、友人の不審な行動、突然の襲撃、そして―すべての背景に存在するものとは何なのか?サントリーミステリー大賞受賞作『セカンド・サイト』の主人公が新宿の街を再び縦横無尽に駆け回る、躍動的な青春ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

daubentonia

14
『セカンド・サイト』の続編です。今回もタクトは、親友の死の真相を知る為&異母兄弟の正体を知る為に街を駆け回ります。前作同様にアキラや花梨の助けを借りながら真実に迫る姿は、スピード感に溢れ飽きる事なく読み終えました。真相は悲しいものでしたね…。他に方法は無かったのか悔やまれますが、守りたいものの為に取った行動からは深い愛情を感じました。真剣に捜索するのに、たまに欲望に流されてしまうタクトのゆるい感じが独特の軽さとスピード感を生んでいる気がしました。 2013/04/24

鈴と空

5
決して仲良くなりたいタイプじゃなくむしろあまり好きじゃないと思ってたあの彼だけど、それでもあの最期は哀しかったな。ましてその理由がまた。それを背負う結果になった彼ら2人もこれから辛すぎやしないか。理由が理由だけに「馬鹿だ、間違ってる」と斬って棄ててしまうのは気が引けるけど、やっぱり他に何かなかったかな。花梨の能力が話が動く中できっかけになったり役立ったりもするんだけど、その能力があまり印象に残らない。2010/09/18

なお

3
初読みの作家さん。テンポはいい。けど好みではないなぁ。猪突猛進な主人公は嫌いではないけど。なんかの続編みたいだけど、そこは問題なく。2016/03/19

ふう

3
ヒロイン?が花梨という名前でまずひいたw けど内容的にはまあまあ。でもこんな能力持った彼女とはいろんな意味で怖くて付き合えないなー それにしてもミスフロの表紙はいつもクールで好き。表紙の写真を集めた本がほしいくらい。2008/02/08

Tom Num

2
ビルの屋上から転落死した友人の本当の死因を探るべく主人公が奮闘する。文章がとてつもなく読みやすいのとテンポがいいのとでサラッサラ読めます。物語の起承転結もキチンとしてるし、主人公も容量良く謎を解いていく頭を持っているまぁまぁいい奴。良く言えば癖がなく万人向け、悪く言えばあまり特徴が無いのかな。心に残るものがあまりないけど息抜きにはぴったりだと思います。しかし本当に文章が読みやすい。決して稚拙という意味ではないです。少しその才能分けて欲しいな(笑)機会があれば他の作品も読んでみたいです。2016/10/02

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