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東京創元社・ミステリ・フロンティア
神話の島

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017293
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

高校生の布津美涼は幼い頃、新興宗教に入信した両親と引き離された。その両親の死後、涼は、自分に妹がいたことを知らされる。早速涼は両親の終焉の地であり、妹が暮らす御乃呂島へ向かうが、そこで彼を待っていたのは疫病の恐怖と連続怪死事件だった!記紀神話が濃密な影を落とす島で進行する、焦燥と戦慄の六日間。涼と奇談収集の趣味を持つ大学院生・笹礼懐が辿り着いた結末とは―。第一回ムー伝奇ノベル大賞最優秀賞受賞の新鋭が満を持して放つ大作登場。

著者等紹介

久綱さざれ[クツナサザレ]
1965年愛知県生まれ。名古屋大学文学部哲学科卒。2001年、長編『ダブル』で第一回ムー伝奇ノベル大賞最優秀賞を受賞してデビューする。綿密な描写力と力強いストーリーテリングで今後の活躍が期待される新鋭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じゅんぢ

13
読む前は疫病、神話、島の掟などで読むのが難しそうなイメージがわいたが、実際、読んでみると文体も軽く、疫病や神話の説明も分かりやすくさくさく読めた。2017/04/27

にゃるび

9
再読のはずなんだけど、内容をあんまり覚えていなかった。生き別れの妹を迎えにいった孤島で起こる疫病と連続殺人。イザナギ・イザナミの神話に絡めた雰囲気と、島の住人の閉鎖的な様子が上手くマッチしていて、笹礼というキャラクターも憎めないので面白い。これ以降、書いていないようだけど、もう書かないのかな〜2015/11/30

陽介@中四国読メの会参加中

7
所謂謎解きとしてのミステリよりは、サスペンス感の方が強かったです。外部との連絡手段が断たれた離島、そこで蔓延する疫病と住人たちの頑迷な土着信仰と偏見。そんな状況で無力感を噛み締める主人公ですが、かえってその無力さが良かったです。取り敢えずひたすら妹の心配しかしてませんしねw後半で色々明らかになるんですが、そこは結構予想外で良かったです。タイトルにも納得。2013/10/01

まろんぐらっせ

3
閉ざされた島で起きた殺人。広がる毒。宗教。余所者を排除しようとする閉鎖的な村人。過去の因縁。財宝。神の島。こういった単語をずっと繋げていけばこの作品のあらすじがある程度分かってしまうという、筋道としては単純なお話。だけれどいろいろと不気味なので最後までおもしろいのです。島の人たちが皆何かを隠しているような、異様な雰囲気が物語を盛り上げますね。2010/01/25

はる

2
高校生の涼は、生き別れた6歳の妹に会うため、御乃呂島へやってきた。島には、老人ばかりが住み、10年前に涼の両親が入信した新興宗教の信者が住み着いた。しかし、信者たちの殆どは島を去り、残った信者も涼の妹を残し全て死んでしまった。 涼が島に渡り妹に再開するが、その直後、島への渡し船の船長が行方不明に、また涼の付き添いの市の福祉課の矢田が高熱で倒れる。涼は島に閉じ込められてしまった。涼は、船に同乗していた、奇談収集が趣味の大学院生の笹礼と共に、島からの脱出の為に奔走する。 日本の神話を絡めながら、進められる展開2015/02/01

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