東京創元社・ミステリ・フロンティア
太陽と戦慄

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017088
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

導師と名乗る男に拾われ、共同生活を送りながらロックバンド“ディシーヴァーズ”を結成したストリート・キッズたち。導師の危険思想に多大な影響を受けつつバンドの練習に精を出す彼らが初のライヴを敢行したとき、楽屋で惨劇が勃発する。―そして十年後。列車脱線事故、百貨店炎上、ホテル爆破など大規模な惨事の現場に残される、かつてのメンバーの死体と動物の玩具。玩具には何の意味があるのか?そして犯人は誰なのか?横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞の鬼才が放つ、狂熱の本格ミステリ。

著者等紹介

鳥飼否宇[トリカイヒウ]
1960年福岡県生まれ。九州大学理学部卒。2001年、『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞してデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Taka

6
ううーん。微妙。ロックとか宗教とかパンクとかに全く興味がないからかもしれないけど。怪しい宗教家に集められたストリートチルドレンがロックバンドを組んだが、教祖が殺された。解散し、数年が経った後街を凶悪テロが襲い、バンドメンバーも1人ずつ殺されていく。昔教祖が作った歌と関係があるようで。。五行説だったり性転換だったりどんでん返しだったり本格はしているが、パンクという雰囲気に馴染めない→なぜ読んだ。眩しかったから人殺すくらいでないとダメかな。そしてお得意の爆発エンド。地獄の門が開くつべこべ言わずに地獄に堕ちろ!2021/07/05

悪者みきこ

4
再読。日向小町の後に読んだら越智が不憫になった。と言ってもまあ名前と経歴が同じだけで、同じ世界線の話かは分からんけどねー。2022/05/07

みっつ

3
再読。粗筋にある「狂熱の本格ミステリ」の名に相応しい傑作にして実験作。本格ミステリとしての面白さは勿論、前半パートのディシーヴァーズの奇妙に彩られた歩みが秀逸。音楽とカルト思想の結びつきは読みどころ。この広い世の中、今作を基に右記の様な動画が作られているのもいとおかし。 [http://www.nicovideo.jp/watch/nm10635250]2010/05/14

pomota

2
終末思想を説く和泉導師と、彼に拾われた問題のあるストリートチルドレンたち。ロックを通じて導師の教えを広めようとするが失敗。導師の教えを信じる使徒となった彼らの人生はあまりに切ない。ロックについての知識と共に繰り広げられる終末思想に根差したテロは、恐ろしいほどに狂気に満ちていました。ラストの一文が印象的でした。2012/10/05

そのぼん

2
これはかなり好き嫌いが別れる作品じゃないかな、と思います。というか自分的には合わなかった…。ちょっと言い回しが難解な感じがしました。2011/07/25

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