海外文学セレクション<br> 薔薇の名前〈下〉

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海外文学セレクション
薔薇の名前〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 528p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488016944
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

出版社内容情報

事件の真相を調べるよう僧院長に依頼されたアドソの師バスカヴィルのウィリアムの推理と、第四日以降も続く怪死事件。事件は『ヨハネの黙示録』をなぞるように起きているようだ。その驚くべき秘密は迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。本文執筆後に刊行された著者自身の覚書、エーコ自身による文書館や登場人物のスケッチなども収録した現行イタリア語版を底本とする、全世界の読書人を熱狂させた問題小説の完全版。

【[完全版]について】
◆エーコ自身が下描きした、文書館の図面、登場人物のスケッチ等を収録
映画監督がコンテ絵を描くように、エーコ自身も登場人物のイメージスケッチ、中世の生活関連のスケッチ、文書館の図面などを描いていました。
著者の思考回路をたどれる、貴重な図版です。

◆別巻として刊行された「覚書」を収録
『薔薇の名前』刊行直後『「バラの名前」覚書』として而立書房から刊行されていましたものを、河島英昭先生が用意していた訳文を元に河島思朗先生が見直し収録。現行のイタリア語版『薔薇の名前』は巻末にこの「覚書」が収録されていますので、これで日本語版も同じ形になります。
(河島英昭先生は、翻訳の途中で病に倒れられ、2016年に逝去されたため、ご子息の河島思朗先生に引き継いでいただきました)

◆刊行後、折々に加えられた訂正を元に修正
現行版の刊行までに長い期間がかかったため、現行版刊行時にすでに訂正されていたものも含む形で、最新の内容に合わせて修正しています。

◆古典語がご専門の河島思朗先生による、ラテン語部分の見直し、並びに本文の訂正を加筆

【原著について】
今回の[完全版]の底本は、Il nome della rosa(La nave di Teseo刊の2020年版)となります。
2010年に訂正箇所を赤い文字で示したPDFが送られてきました。それによって確認作業を進めましたが、その後に、2012年版として、さらに訂正の加わったものに「覚書」が加えられた版が刊行されました。2015年には版元がLa nave di Teseoに移り、2020年版に至りました。
(現在の版元La nave di Teseoはエーコが私財を投げ打って創設した出版社です)


【目次】

内容説明

迷宮の文書館に隠された秘密とは?中世、異端、「ヨハネの黙示録」、アリストテレース、博物誌、記号論、ミステリ…21世紀の今なお、読書人を魅了しつづける、碩学エーコが構築した知の大伽藍!日本翻訳文化賞受賞。BABEL国際翻訳大賞受賞。国内ミステリ・ランキング第1位。

著者等紹介

エーコ,ウンベルト[エーコ,ウンベルト] [Eco,Umberto]
1932年、北イタリア、アレッサンドリア生まれ。記号論学者、評論家、哲学者、文学者、作家。トリノ大学で中世美学、トマス・アクィナスを研究。卒業後、イタリア放送協会(RAI)の文化番組や出版社ボンピアーニの評論部門に関わる。ミラーノ大学、フィレンツェ大学を経て、ボローニャ大学の記号論の教授に就任。同大学名誉教授

河島英昭[カワシマヒデアキ]
1933年生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業、同大学名誉教授。2018年没。『ウンガレッティ全詩集』でピーコ・デッラ・ミランドラ賞、本書『薔薇の名前』で日本翻訳文化賞、BABEL国際翻訳大賞、日本翻訳出版文化賞、『イタリア・ユダヤ人の風景』で読売文学賞受賞

河島思朗[カワシマシロウ]
1977年生まれ。博士(文学、首都大学東京)。京都大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

rinakko

10
頗る面白かった。大満足。中世イタリアの閉ざされた僧院で、若き見習修道士が遭遇した連続殺人事件と、その顛末を描く七日間の物語でありアンチミステリ作品。アリストテレス再発見後の中世の覚醒時、キリスト教会で何が起こっていたのか。厖大な禁断の“知”を死蔵した異形の建物のもと、開かれた“知”への欲望が蠢きその書物の封印は解かれる。物事を逆転させることで真理を暴く“笑い”と、人間を蒙昧の闇に留めおこうとする権力について。そして異端とは何か…。様々な知的要素が絡みあい、図書館の迷路の奥へと誘う。幻惑され、引き込まれた。2026/01/08

カケル

3
旧版初読時は先に観た映画の印象が強すぎて上手く入り込めなかったけど、歳を経て場数を踏んだおかげか、観念の大伽藍を楽しませて頂いた。本篇後に著者(探偵=犯人)によって作品(犯罪)の解説(謎解き)が嬉々として行われます(ちょっとくどいけどw)。2026/01/08

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