出版社内容情報
アーシュラは臍の緒が首に巻きつき、産声もあげずに死亡した。しかし、もし死ななかったとしたら……。幾度も生まれ、様々な死を迎え、幾つもの別の生を生きる一人の女性。スペイン風邪で、溺れて、屋根から落ち、ロンドン大空襲で……、デジャヴュとは生き続けられなかった生のかすかな名残なのだろうか? 運命のすべてを受け入れる〈アモル・ファティ〉の考え方に正面から挑む、人生の分かれ道について考えさせられるコスタ賞受賞の傑作!
内容説明
1910年の大雪の晩、アーシュラ・ベレスフォード・トッドは生まれた。が、臍の緒が巻きついて息がなかった。医師は大雪のため到着が遅れ、間に合わなかった。しかし、アーシュラは、同じ晩に再び生まれなおす。今度は医師が間に合い、無事生を受ける。同様に、アーシュラは以後も、スペイン風邪で、海で溺れて、フューラーと呼ばれる男の暗殺を企てて、ロンドン大空襲で…、何度も何度も生まれては死亡する、やりなおしの繰り返し。かすかなデジャヴュをどこかで感じながら、幾度もの人生を生きるひとりの女性の物語。ウィットと慈しみに満ち、圧倒的な独創性に驚かされる比類なき傑作。コスタ賞受賞作。
著者等紹介
アトキンソン,ケイト[アトキンソン,ケイト] [Atkinson,Kate]
1951年、イギリス・ヨーク生まれ。ダンディ大学で英米文学を専攻。修士号取得後は職業を転々とした後、ダンディ大学の英語教師に。1986年、雑誌『ウーマンズ・オウン』の短編コンペで優勝。1993年、イアン・セイント=ジェイムス賞を受賞。1995年、初長編である『博物館の裏庭で』でウィットブレッド文学賞(現在の名称はコスタ賞)を受賞。『ライフ・アフター・ライフ』もコスタ賞受賞。さらに同書と対をなす作品といわれるA God in Ruinsでもコスタ賞を受賞している
青木純子[アオキジュンコ]
1954年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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