出版社内容情報
子供の頃に、楽しい思い出はまったくない。この時代に、幸福や喜びの感情を経験したことがないというつもりはない。ただ、痛みがすべてを支配しているから、そこに収まらないものは消されてしまうのだ――フランスのエリート青年エドゥアール・ルイが自らの少年時代を赤裸々に綴った衝撃の私小説。差別主義と力が支配する貧しい村で、同性愛者としての自分に、壮絶ないじめに、貧困に苦しみ、すべてを捨てて、そこから脱出した! 訳者あとがき=高橋啓
内容説明
北フランスの貧しい工場地帯、男たちが力で支配する、強いことだけが価値を持つその世界で、女の子のような少年エディは異分子だった。壮絶ないじめと暴力、同性愛体験…。差別主義の標的となり、苦しい日々を送った彼は逃亡を決意した。家族を捨て、貧しい村を捨て、奇妙な名前(エディ・ベルグル)を捨てた彼は高等師範へと進み、エドゥアール・ルイと名前を変え、同性愛者であるインテリ青年となった。現代の現実世界の出来事とは、にわかには信じがたいほどの貧困の実態、想像を超える差別主義―性差別、人種差別、同性愛差別―そのすべてを赤裸々に語り、自身の半生をつづった衝撃の物語。
著者等紹介
ルイ,エドゥアール[ルイ,エドゥアール] [Louis,´Edouard]
1992年10月、フランス、ソンム県生まれ。現在、22歳(刊行時は21時)で、高等師範(エコール・ノルマル・シュペリユール)の学生。哲学と社会学を学ぶ。パリ在住。『エディに別れを告げて』は小説第一作だが、この前に「ピエール・ブルデュー論」がすでに刊行されている。また現在、在学中にもかかわらず、フランス大学出版局(PUF)で叢書の編集責任者となっている
高橋啓[タカハシケイ]
1953年北海道生まれ。翻訳家。早稲田大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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