出版社内容情報
~知の巨人たちによる「本物の教養」を知る~
デカルト『方法序説』、カント『純粋理性批判』など、世の偉大な哲学者たちが著した名著の数々。
哲学者の名前と書名を見れば、おのずと知的好奇心が湧いてくるものだが、
いずれも分厚く難解で、読み通すのはなかなか難しい。
そこで本書は、哲学分野における名著50作品の要点を図版も使いながら整理し、
そう簡単に読み解くことができない哲学書の内容を読者にわかりやすく伝える一冊。
巻末に文庫版増補付き(新規2書目を解説)。
内容説明
哲学書は総じて分厚く難解で、本の最後まで読み通すのはなかなか難しい。そこで本書は、有名古典から現代のベストセラーまで、歴史に刻まれた50の哲学名著の論点について、図解を使いつつわかりやすく解説した。『方法序説』『パンセ』『社会契約論』『純粋理性批判』『存在と時間』など50書目のほか、文庫版増補として、イタリアの哲学者ヴィーコによる問題作と、自然主義を標榜したデネットの代表作の解説を新たに巻末収録。
目次
第1章 「哲学の誕生」と「神とは何か」を知る名著10冊―そもそも哲学って何?(『ソクラテスの弁明』ソクラテス/プラトン;『国家』プラトン ほか)
第2章 「理性とは何か」がわかる名著10冊―どうすれば正しい判断ができるか?(『エセー』ミシェル・ド・モンテーニュ;『ノヴム・オルガヌム』フランシス・ベーコン ほか)
第3章 「世界」と「自分」のつながりが見える名著10冊―この世の中をどう生きるべきか?(『純粋理性批判』イマヌエル・カント;『道徳および立法の諸原理序説』ジェレミー・ベンサム ほか)
第4章 人間の「存在」をめぐる名著10冊―いったい自分は何者なのか?(『物質と記憶』アンリ・ベルクソン;『指示について』バートランド・ラッセル ほか)
第5章 「今と未来」を読み解く名著10冊―哲学はどこへ行くのか?(『コミュニケイション的行為の理論』ユルゲン・ハーバーマス;『言語論的転回』リチャード・ローティ ほか)
著者等紹介
岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
1954年、福岡県生まれ。玉川大学名誉教授。九州大学大学院文学研究科哲学・倫理学専攻修了。博士(文学)。九州大学助手、玉川大学文学部教授を経て、現在に至る。西洋の近現代哲学を専門とするほか、哲学とテクノロジーの領域横断的な研究も行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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