出版社内容情報
女王メーヴ率いる三国連合軍。迎え撃つは弱冠十七歳の英雄クー・フリンただひとり。アイルランドのイリアスと言われる伝説の書を詩人カーソンが語った、血湧き肉躍る英雄譚。
内容説明
アイルランドはコナハト国の女王メーヴが夫と交わした寝物語がすべてのはじまりだった。王と女王の財産比べ。互いに一歩も譲らなかったが、唯一、王の白い角を持つ雄牛フィンヴェナハに匹敵するものが女王にはなかった。フィンヴェナハに勝るのはアルスター国クアルンゲの褐色の雄牛のみ。女王は、クアルンゲの雄牛を奪うべく、アイルランド全土から大軍勢を召集、アルスターの地に迫った。ところが迎え撃つアルスター国では、呪いのせいで男たちは戦うことができず、弱冠十七歳の美丈夫クー・フリンが、大軍を相手に孤軍奮闘することに…古代アイルランドの伝説を、詩人キアラン・カーソンが語りなおした、血湧き肉躍る英雄譚。
著者等紹介
カーソン,キアラン[カーソン,キアラン][Carson,Ciaran]
1948年、北アイルランド、ベルファスト生まれの詩人・作家。ウィスキーを愛し、伝統音楽家としてフルートを演奏し、英語とアイルランド語の伝統歌謡も達者である。ノーベル文学賞を受けたシェイマス・ヒーニーに続く世代を代表する詩人。エリック・グレゴリー賞、アイリッシュ・タイムズ文学賞、T・S・エリオット賞など数々の賞を受けている。詩集・小説はもとより、ダンテの『地獄篇』の英訳やアイルランド語文学の古典的作品の英訳もある
栩木伸明[トチギノブアキ]
1958年、東京に生まれる。1987年、上智大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程単位取得退学。早稲田大学教授。専攻は現代アイルランド文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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