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海外文学セレクション
コレリ大尉のマンドリン

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  • サイズ B6判/ページ数 557p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488016340
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

およそ進駐軍らしくない、マンドリンを携えた若きイタリア人将校、コレリ大尉。婚約者がいながらコレリに惹きつけられてゆく、心の強い、医師の娘ペラギア。無免許でも篤く信頼される医師、村のリーダー的存在であるイアンニス。ペラギアと婚約するも、戦争に参加、無垢な漁師からレジスタンスの闘士へと変貌するマンドラス。巨人のような体躯に一人倍繊細な心を持ち、誰にもいえぬ憂いを秘めたイタリア兵士カルロ。コレリ大尉らと出会い、「人生を楽しむ」ことを知るナチ党員ウェーバー。混迷の第二次世界大戦から泥沼のギリシア内戦、さらには大地震に見舞われつつも多彩な登場人物たちが半世紀にわたって奏でる、愛と人生の一大交響楽。イギリスの読者投票で、ガルシア=マルケス『百年の孤独』、ジョイス『ユリシーズ』、エーコ『薔薇の名前』とならび「20世紀の100冊」に選出された“定番”の一冊。コモンウェルス作家賞受賞作。

著者等紹介

ド・ベルニエール,ルイ[ドベルニエール,ルイ][De Berni`eres,Louis]
1954年ロンドン生まれ。英国在住。陸軍士官学校を4ケ月で退学したのち、南米コロンビアで教師、カウボーイとして1年を過ごす。帰国後は自動車整備士、景観庭園師、夜間学校の哲学教師など、さまざまな職についた。1993年、文芸誌「グランタ」で、ガスオ・イシグロ、ローレンス・ノーフォーク(『ジョン・ランプリエールの辞書』東京創元社)などとならび、注目の若手英国作家20人に選出された。その後、長編4作目にあたる本書で一躍、時の人となり、同作品でコモンウェルス作家賞を受賞

太田良子[オオタリョウコ]
東京女子大学大学院修士課程修了。東洋英和女学院大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

greeneggs

4
BBCの「死ぬまでに読むべき100冊」に選ばれている本。登場人物がどれも魅力的だった。ギリシャ神話の引用もあって、知的好奇心をくすぐられる。途中の辛い描写は読みにくかったがラストでなんとか救われた。映画はまだ観てないけど、コレリ大尉はニコラス ケイジって知ってるから、そのイメージ。でも主役はペラギア(ペネロペ クルーズ)だよね。2023/06/28

まっきaka谷林

2
"「人生なんてアバズレ女だ、カルロ。きみといて、いい気持ちだった」彼の目の光がにぶくなり、長くて緩慢な死の旅が始まった。モルヒネはなかった。彼の苦悩は表現する言葉もなかっただろう。銃で撃てとは言わなかった。おそらく最後にきて、彼は消えゆく命を愛したのだろう。"2015/10/09

NAO

2
大国の間に挟まれた島って、こんなにもひどい目に合うものなのかと驚かされる。それでも、音楽を愛しユーモアにあふれるコレリのおかげで、悲惨な話もかなり救われている。とにかくハッピーエンドになって良かった。2015/03/21

ぷー

1
戦争とはなんて残酷なものなのか。途中読むのも辛かった。それでも最後まで読んだのは2人がどうなるのか知りたかったから。時間は戻らないけど、これから過ごす時間はきっとずっと待っていた幸せな時間なんだろうと思う。だいぶ尻にしかれそうだけど、お幸せに。2014/05/17

しんかい32

1
これは面白い。第二次大戦下、イタリアとドイツの占領下に置かれたギリシア。ケファロニア島の少女ペラギアはやってきたイタリア兵士を敵視するが、彼女の家に間借りしに来た、マンドリンの演奏を愛する、滑稽だが陽気で優しいコレリ大尉を憎めなくなっていく。やがて二人は恋に落ち、つかの間の幸福な日々が訪れるものの、イタリア本国の降伏とともにドイツの侵攻とイタリア軍人の虐殺が始まる…。とにかく登場人物がみな生き生きとしていて応援したくなる。運命の無情な変転を描きつつもユーモアに満ちた大傑作ですよ。2012/12/05

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