内容説明
およそ進駐軍らしくない、マンドリンを携えた若きイタリア人将校、コレリ大尉。婚約者がいながらコレリに惹きつけられてゆく、心の強い、医師の娘ペラギア。無免許でも篤く信頼される医師、村のリーダー的存在であるイアンニス。ペラギアと婚約するも、戦争に参加、無垢な漁師からレジスタンスの闘士へと変貌するマンドラス。巨人のような体躯に一人倍繊細な心を持ち、誰にもいえぬ憂いを秘めたイタリア兵士カルロ。コレリ大尉らと出会い、「人生を楽しむ」ことを知るナチ党員ウェーバー。混迷の第二次世界大戦から泥沼のギリシア内戦、さらには大地震に見舞われつつも多彩な登場人物たちが半世紀にわたって奏でる、愛と人生の一大交響楽。イギリスの読者投票で、ガルシア=マルケス『百年の孤独』、ジョイス『ユリシーズ』、エーコ『薔薇の名前』とならび「20世紀の100冊」に選出された“定番”の一冊。コモンウェルス作家賞受賞作。
著者等紹介
ド・ベルニエール,ルイ[ドベルニエール,ルイ][De Berni`eres,Louis]
1954年ロンドン生まれ。英国在住。陸軍士官学校を4ケ月で退学したのち、南米コロンビアで教師、カウボーイとして1年を過ごす。帰国後は自動車整備士、景観庭園師、夜間学校の哲学教師など、さまざまな職についた。1993年、文芸誌「グランタ」で、ガスオ・イシグロ、ローレンス・ノーフォーク(『ジョン・ランプリエールの辞書』東京創元社)などとならび、注目の若手英国作家20人に選出された。その後、長編4作目にあたる本書で一躍、時の人となり、同作品でコモンウェルス作家賞を受賞
太田良子[オオタリョウコ]
東京女子大学大学院修士課程修了。東洋英和女学院大学教授
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まっきaka谷林
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ぷー
しんかい32