内容説明
ハワイ島ヒロ。日系少女ラヴィ・ナリヨシの日常は、理想の暮らしからは程遠い。学校では、標準英語がしゃべれないと叱られ、貧乏な家に帰れば、一家総出でマカデミアナッツの収穫アルバイト。そのお金で、やっとステレオを買うんだって。あーあ、ミス・アメリカみたいな金髪に長い脚で、白人みたいにリッチな生活ができたらなあ。そんなラヴィはぜんぜん友だちがいないけど、唯一、女の子みたいな男の子ジェリーとは大親友。“恋”とは、ちょっとちがう。ホモとレズのカップルだなんてからかわれたって、気にしないよ。ティーンエイジャー１歩手前の女の子の、おかしくて愛しい、アロハ・スピリットいっぱいの７０’ｓグラフィティ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すばる
2
「奇妙に懐かしい味わいのある、とても詩的な少女漫画のような小説である」巻末解説より、その通りだと思う。決して明るい話ではない、でも読んでよかった。2021/08/22
アップル
0
B
