出版社内容情報
名翻訳家にして銃研究家が案内する、すばらしき「GUN」の世界――「ミステリーズ!」連載に大幅増補を加えた、読書家・創作者のためのやさしい銃講座!
内容説明
図解多数収録、“シャーロック・ホームズ”譚から“007”、『ルパン三世』『アメリカン・スナイパー』まで―小説・映画・コミックなどを参照し、「銃」にまつわる知識を、その構造を踏まえて解説。『ミステリーズ!』連載に大幅加筆して贈る、“銃”を正しく理解するための最良の一冊!
目次
第1部(リボルバーもまだ捨てたものじゃない;ホームズのリボルバー、ヨーロッパのリボルバー;いきなりオートマチック・ピストル中級講座;オートマチック・ピストルに多い誤解 ほか)
第2部 読んで、見て、訳して―ぼくと銃の付き合い(パーカッション・リボルバー三昧;ルパン三世と灰色の幽霊;二五口径で人を殺める;コミックにアドバイスを求められて ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiseiok
15
また買っちゃった銃の解説本…ですが、今回は事典や図鑑ではなくて、銃講座の体裁をとった含蓄に富んだエッセイ(と云いつつ著者自身による図版もかなり有り)です。翻訳家かつマジ銃器研究家の小林宏明さんによる、小説・映画からアニメ・コミックまで広くエンタメ作品を題材にした銃器関連の深い薀蓄がとっても楽しい。大御所のマクリーン、フレミングの描写のしくじり、世間での銃についての誤解、同業者からの相談話などなど、純粋に読み物としてめちゃ面白かった。この叢書(KEY LIBRARY)は他にも面白そうなのいっぱいあるなー。2016/03/11
速水こもみち
7
わかりやすく書かれており、銃や銃に関する映画や小説にも興味が沸く。また、英語を日本語に訳す際、専門用語を知らなければその意味がかなり変わってくることには驚いた。翻訳者の方々の苦労の一端を知ることができた。2015/11/17
usanosuke
6
翻訳者である著者が銃の蘊蓄をエッセイ風にまとめたものである。スティーヴン・ハンターなど、銃器に関する詳細な描写が随所に出てくる海外小説を読む助けになればと本書を手にとったが、銃の歴史や種類、構造など専門的な内容から映画や小説で使われている銃の話まで、取り上げる内容は幅広い。後半、翻訳家の相原真理子氏とのエピソードに触れた部分があるが、翻訳にも相当な銃の知識が必要なことがよくわかる。また、銃を礼賛するような米国のテレビ番組がいくつか紹介されていて興味深い。このような番組は、日本人には全く理解(続く)⇒2016/02/21
スプリント
5
自分にとっては知られざる世界でしたので楽しめました。銃の基礎知識から世間にみられる誤解、文学作品・映像作品からみた銃の解説など内容もバラエティに富んでいて飽きずに読了しました。2015/08/22
Sleipnirie
3
銃の解説(入門)書やそれらの活躍する小説の翻訳家として有名な著者による、小説とか映画、ちまたに広まってる銃の知識の正しさについて書かれたもの。 体系的解説書というより、日頃思ってることを書いたエッセイ。 前半で銃の構造や種類、名前や専門用語の使い方について。 後半では『ルパン三世』『アメリカン・スナイパー』など映画、ケネディ暗殺や王将の社長の銃殺事件を語る。ネットでの調べ方を解説してるのはとても便利(英語サイトほとんどだけど)。2015/11/18