内容説明
創造者ラヴクラフトの生涯を追いつつ、神話大系を詳細に紹介した高名な研究書、ついに邦訳なる。詳細なクトゥルー神話作品目録、クトゥルー神話固有名詞比較表を付す。
目次
外世界からの来訪者
ルルイエからの暗示
売店にあらわれたもの
レッド・フックの恐怖
クトゥルーの来襲
暗黒一座の侍者たち
影が集う
旧支配者の落とし子
旧神
昨日からの侵入者
最後の魔法
墳墓を越えて
松林の家
一時代の終わり
最後の使徒
著者等紹介
カーター,リン[カーター,リン][Carter,Lin]
1930年アメリカ合衆国フロリダ州生まれ。幼少時から幻想文学全般の熱狂的なファンで、多くのファンジンに小説や評論を寄せた。57年に作家デビュー。アメリカの伝説的なペーパーバック叢書「バランタイン・アダルト・ファンタジー」シリーズの編集コンサルタントを務めた。88年歿
朝松健[アサマツケン]
1956年北海道生まれ。作家。86年『魔教の幻影』でデビュー。以後、ホラー、伝奇時代小説など、幅広い執筆活動をつづけている
竹岡啓[タケオカヒラク]
1979年東京生まれ。東京工業大学理学部卒、同大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
74
幻想怪奇小説作家として有名なラヴクラフトに付いての解説本で、本書の序の中で「ラヴクラフトの本質的なテーマはよりSFに近いものだ」と言い切っているのが分かりやすくていい。あまり各作品に付いての概略などは示されていないが(また、自分はラヴクラフト作品をそれほど読んでいないが)読んだ作品の背景やラヴクラフトの実生活などが分かりより作品に愛着が湧く。コアなファンならもっと楽しめるだろうと思われる。2023/05/20
sin
16
タイトルに異議あり、「クトゥルフサークル-ラブクラフトの功績とその仲間たち」だよこの本は!クトゥルフ神話が独り立ち状態の今、タイトルから違った内容、つまり入門書を連想する方が多いのではないだろうか?ただこの本は自分がラヴクラフトに抱いていた疑問に対する答を与えてくれた。2013/08/11
スターライト
7
タイトルからクトゥルー神話の全貌を明らかにする内容を予想していたが、本書は、ラヴクラフトと彼の創造した神話に魅せられた作家たちが、どのようにして神話群を形成していったかを、丹念な取材で詳述した本である。従って、本書を読んだからといってクトゥルー神話が理解できたわけではなく、やはり作品そのものを読まねばその魅力は実感できない。ラヴクラフトの伝記の様相を呈する本書は、彼の人柄や当時の編集者気質を垣間見ることができ、とりわけ〈ウィアード・テイルズ〉ファンには興味深いかも知れない。巻末の作品目録は貴重。2011/05/01
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
6
**クトゥルー**クトゥルー作品読解の為、読了。クトゥルー小説の原作著者H・P・ラヴクラフトの生涯を追いつつ、その代名詞ともなったクトゥルー神話大系を詳細に紹介。詳細な神話大系リスト、発音比較表を付す。高名な研究書ついに邦訳(紹介文、他より)――クトゥルー作品の中で、ファンを唸らせまた、うっかり手を出した読者を恐怖で震え上がらせるジャンルがいくつかございます。その内の一つに"実はラヴクラフト作品とは彼が実際体験したおぞましい出来事の備忘録であり、それを書籍化したものである"があります。その作品読解に重宝!2012/10/23
fried_bogy
4
ラヴクラフトについて書かれた文章はこれまでいくつか読んだことがあったがこれが一番わかりやすくておもしろい!! 買ってよかった!! ラヴクラフトさんが(差別主義的な部分はひとまず置くとしても)とても魅力あるひとだったんだなあとわかり、なんだか嬉しい。2020/10/27
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