内容説明
ロンドンで書店づとめをしながら、一人暮らしをしていたレベッカに、病篤い母は、今まで話すことのなかった自分の家族のことを、初めて聞かせる。母が静かに息を引きとった後、レベッカは、コーンウォールのまだ見ぬ祖父の許へと旅立った。祖父は、高名な画家だったが、絵筆を捨てて久しかった。同じ屋敷に住むハンサムで魅力的ないとこ。そして驚いたことに、ロンドンのアンティーク・ショップで会ったことのある、少し強引で個性的な家具職人の青年も、ここコーンウォールで祖父の家に出入りしていた。伯父の妻、その親戚の娘、祖父の海軍時代の部下、屋敷での複雑な人間関係のなかでレベッカは、急速にいとこのエリオットに惹かれていくが、閉ざされた祖父のアトリエで、彼女は思いがけない家族の秘密を発見する。そして彼女が貰うはずだった母のかたみの書き物机が消え…。激しい嵐のコーンウォールでレベッカの人生は謎めいた運命の嵐に翻弄される。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rokoroko
9
ビルチャー作品の中でもこれは余りなじめなかった。書店で働く女の子が何年もたよりがなかった母親の死ぬ間際、母方の祖父がいると聞かされ、母の死後尋ねていく。多分一度読んだことあるのだろうけれど、その時もかんな風に流してしまったのだなと思った2017/06/03
メル
8
期待した割には、ちょっと微妙だったかな。。そして、訳が読みにくいと思ったのは初めてかも。主人公の心情も読みとりづらいし、内容的にも面白くなかった。2017/06/15
takachanalohaalways
1
図書館本。ピルチャーさんの作品は一時すごく読んだ。読んでいるとイギリスにいるような気分になり(行ったことないが。。。)ほっこりする。 この本も荒々しい冬のイギリスとクラシックな室内の様子などの表現が好きだ。 どの本も装丁がきれいでうっとりしたのを覚えている。現在入手が困難なので悲しい。 2024/02/01
timeturner
0
これはちょっとあまりにも少女小説。2008/12/05