問う者、答える者〈下〉―混沌(カオス)の叫び〈2〉

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問う者、答える者〈下〉―混沌(カオス)の叫び〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488013509
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

トッドはプレンティス首長のアスク隊に、ヴァイオラはレジスタンスのアスク隊に。味方すら信じられない状況にふたりは追い詰められ……。英米で100万部を突破したシリーズ。

内容説明

ヴァイオラが出合ったレジスタンス組織。それは、かつてスパクルとの戦いで活躍したアンサー部隊だった。狡猾でタフな指導者ミストレス・コイルのもと、ヘイヴンを支配下におさめたプレンティス首長にゲリラ戦を挑んでいたのだ。一方トッドは・プレンティス首長の息子デイヴィとともに、アンサー部隊に対抗するべくつくられたアスク隊の幹部にされていた。腹を探り合い、罠をかけあうふたつの陣営。味方ですら信じられない状況に、離ればなれになったトッドとヴァイオラは、次第に追い詰められていく…。コスタ賞受賞作。

著者等紹介

ネス,パトリック[ネス,パトリック][Ness,Patrick]
1971年、米国バージニア州生まれ。カリフォルニア州で大学を卒業後、1999年に英国に渡る。一般小説としてThe Crash of Hennington、短編集Topics About Which I Know Nothingの2冊を発表。その後、YA向けの混沌の叫び三部作に取り組んだ。第一部『心のナイフ』(The Knife of Never Letting Go、2008)でガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞、第二部『問う者、答える者』(The Ask and the Answer、2009)でコスタ賞児童書部門、第三部Monsters of Men(2010)でカーネギー賞に輝いた。シヴォーン・ダウト原案の『怪物はささやく』では、カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞の同時受賞を果たした

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山市生まれ。翻訳家・法政大学教授。児童書やYA向けの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は350点以上

樋渡正人[ヒワタシマサヒト]
1975年、鹿児島県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

147
狡猾なプレンティス首長は、”ヘイヴン”を“新プレンティス・タウン”と改名し総統の地位に治まる。彼の統制のもと実質的に独裁を政治を始めた。一方これに反対する者たちは、治療師ミストレル・コイルの下に集いゲリラ戦を展開。街は戦場と化す。主人公トッドとヴァイオラは、本人たちの意図に外れ奇しくも敵同士に。欺瞞に満ちたこの世界は”何が正しく、何がそうではないのか”を判断する機会も情報もない中、二人は行動する。しかし、自分が下した判断が正しいことなのかさえも分からない中でいかに生きるかが、主モチーフになっている。 2017/04/27

tom

16
正直なところ、たいして面白くはない。退屈だよと思いながら、どうにか最後のページまでたどり着く。取り巻く人たちは、いずれが善なのか悪なのか、さっぱり分からない混乱状態のまっただ中。信じることができるのはヴァイオラだけ。そんな状況に振り回されながら、主人公は、どうにか生き延びていくというのが、ここまでの話。第三巻は、面白くなるという噂もあって、それを信じてここまで読んだ。さてさて本当に面白くなるのかと期待しながら、次巻に続く。2017/07/13

ヴィオラ

11
ちょっと読んでは本を閉じ、またちょっと読んでは本を閉じ…もしかしたら人生で一番辛い読書だったかも(;´∀`) 子供を戦争に巻き込むな とか思うけど、親が戦争する時点で子供も否応なしに巻き込まれるんだから、結論としては 戦争するな ということで。2014/02/16

天晴草紙

10
ここで4冊目。凄い。ノイズ対ノイズ。世界が動き出し、ぶつかり合おうとしている。トッドとヴァイオラの何より強い絆が想像を絶する新たな試練にさらされようとしている。真の勝者になるのは誰なのか。先の先まで読んでいるのは誰なのか。馬のアングラハラッドのつぶやきがやさしく暖かい救いに感じられるのもいい。続きが早く読みたい。2013/03/19

ハルト

10
もうもう!やめてと叫びたくなるくらいまたも残酷な選択を迫る展開に、たまらない気持ちになりました。あまりに多くのものを奪われて互いしかいない二人の絆。首長のおぞましさ。戦争の愚かさ悲しさ。戦争においての善と悪という概念の脆さ。そんな絶対的なものがないなかでの二人の信頼関係と度重なる絶体絶命のピンチ。物語ははたして次でどんな結末を迎えるのか。安らぎある大団円を想像できないくらい、本当にきつい展開でしたが、よい結末が待ってるといいなあ。通過儀礼や少年少女の成長物語としてもあまりに過酷。とりあえず早く続きを…!2013/01/25

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