出版社内容情報
この世には、裁くことのできない「罪」がある。高名な刑事事件弁護士が現実の事件に材を得て、様々な罪人たちの真実の姿を描き出す。『犯罪』の著者による至高の連作短篇集。
内容説明
ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、“生け贄”の生徒へのいじめが引き起こす悲劇。猟奇殺人をもくろむ男を襲う突然の不運。何不自由ない暮らしを送る主婦が続ける窃盗事件。麻薬密売容疑で逮捕された孤独な老人が隠す真犯人。―弁護士の「私」は、さまざまな罪のかたちを静かに語り出す。刑事事件専門の弁護士が、現実の事件に材を得て描きあげた十五の異様な物語。世界各国を驚嘆せしめた傑作『犯罪』の著者による、至高の連作短篇集。ドイツでの発行部数30万部突破。ドイツCDブック賞ベスト朗読賞受賞。
著者等紹介
シーラッハ,フェルディナント・フォン[シーラッハ,フェルディナントフォン][Schirach,Ferdinand von]
作家、弁護士。1964年ドイツ、ミュンヘン生まれ。ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫。1994年からベルリンで刑事事件弁護士として活躍する。処女作である『犯罪』がドイツで大ベストセラーとなり、クライスト賞など多数の文学賞を受賞した。2010年に『罪悪』を刊行し、ドイツCDブック賞ベスト朗読賞受賞
酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。ドイツ文学翻訳家。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、新潟大学講師を経て和光大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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