Golden 13<br> 双頭の悪魔

Golden 13
双頭の悪魔

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  • サイズ B6判/ページ数 412p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784488012465
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

クイーンばりのロジックで密閉状況における推理問題に挑戦しつづける江神二郎。彼を主人公にしたこのシリーズも、本書で三作目。クイーンでいえば、著者がこの敬愛する先人の作品の中でイチオシの『オランダ靴の謎』に相当します。第3回鮎川哲也賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

59
傷ついたマリアを追って辿り着いた辺境の村。 吊り橋一本だけで繋がる村同士の中で、江神のみがマリアと再会を果たし、アリスたち3人は離れ離れに。 アリスとマリアのパートで分けられる中、双方で殺人が起きるという展開。 読者への挑戦も3度あるという趣向であり、論理的に導けるとはいえ、犯人当ては相当に困難。 死体に振りかけられた香水の意味や、手紙のメモから繋がる犯人への特定。 トリックも強固であるため、それらを解決することによって、アリスとマリアの再開となるのが感動的。2022/06/27

J7(読メ低浮上中)

47
学生アリス第3弾にして、最大のボリュームのクローズドミステリ。四国の山奥に存在する芸術家たちの集落と橋一つで繋がる山村の舞台、アリスとマリアの2つの視点の行き来、それぞれ別々に起きる殺人事件、となかなかに凝った仕掛けのストーリー。それだけに長さも相まって、終盤は今までで一番読み応えのある謎解きだった。途中、江神とマリアが互いの身の上を語る場面があって、有栖川作品の謎とロジックだけではない情緒的な側面を見る。全ての悪夢が終わり、中々再会できなかった2人がようやく日常へと回帰するラストシーンが印象的だった。2017/11/20

ホームズ

38
久々の学生アリス(笑)『血ぬられた報酬』『見知らぬ乗客』『キングを探せ』と読んできて意識せずに何となく読み始めたけどまさかここまで同じような内容でくるとは(笑)何回も読んでるはずだけど忘れてた(笑)やはり江神を中心にしたEMCのメンバーのやり取りは良いな~(笑)もっと読んでいたい気持ちにさせられる(笑)2013/05/14

Kiyoshi Utsugi

34
有馬麻理亜は、四国に行って高知県北部で徳島県との境目あたりの寒村である木更村でしばらく滞在することになります。 そこで起きた複数の殺人事件を有馬麻理亜の両親から娘の様子を見てきてほしいと頼まれ隣の村の夏森村にやってきた英都大学推理小説研究会の面々が解き明かすというもの。 そんな謎が渦巻く二つの村で起きた殺人事件を英都大学推理小説研究会の面々(といっても主に部長の江神が主役)が解き明かすというもの。 なかなか凝った作品で、いろんな伏線が張り巡らされてます。面白かったので、やはり一気読みとなりました。😀2022/03/16

☆エンジェルよじ☆

20
部外者立ち入り禁止の村これだけでも異様な感じを受けたがその上橋が落ちちゃって・・2つの場所で起きる殺人事件。江神さんは独り淡々と推理研メンバーは賑やかに対象的に推理。それがあーなってこーなってあんな風につながちゃって江神さんってすごいっ!自分の事も話ちゃって大サービス♡最後の人の行動が2010/09/14

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