内容説明
少年の日、妖しいキネオラマにて怪人と名探偵に出会った森江春策。中学生となった彼は、「存在しない13号室」のあるアパートで起きた殺人事件を解決し、大学時代には、二都で起きた怪死を繋ぐ意外な真相を看破する。その後新聞記者となり、廃墟ホテルで発見された生首にまつわる冒険を経て、弁護士に転身した森江春策が対決するのは、タイムマシンでアリバイを築いたと主張する殺人者!名探偵・森江春策の軌跡を描く傑作ミステリ五編。「年譜・森江春策事件簿」を特別収録。
著者等紹介
芦辺拓[アシベタク]
1958年大阪府生まれ。同志社大学卒。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
53
森江春策の事件簿その14。最終話に繋がっていく連作短編集。最後にSFチックになったが面白かった。2014/09/03
ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります
15
実は、森江春策シリーズを読んだことがないのですが、なかなか面白く読めました。個人的に、「幽鬼魔荘」の語り手さんがとても魅力的。後、気になったのはは「時空を征服した男」最後のSFのような終わり方は良かったと思います。年表を読んでいたら気になってきたので、「殺人喜劇の13人」辺りから読んでみたいと思います。2015/04/10
igaiga
7
こういうの好きです(´∀`)怪人とか怪しさ満点の雰囲気ながらも、森江さんがサックサクと理論的に打ち砕いていく・・・ではなく、解決していく。それなのに最後あーきましたか(笑)慎重派の森江さんにしては意外(^^)2011/09/29
mint
5
森江春策シリーズ。5つの短編集になっていて、その中で1番好みだったのは「少年探偵はキネオラマの夢を見る」です。どきどきしながら読むことができて面白かったです。2014/09/10
せりかわたつや
3
奇想天外な様で、しっかりと筋が通っている。毎度の名推理に脱帽。初読みだったけど、次を読みたい気にさせます。2016/06/13