出版社内容情報
三十年のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた――。十一人が被告人となった裁判で一人だけ無実の者がおり、全員がそれは自分だと主張している。一人を救うため十人を無罪とすべきか。厄介だがよく議論される類の事件だと思われたが……。ひとつの証言、発見、弁護活動で一変する平凡な裁判、そして異常な裁判。大型新人による、息を呑むような完璧なる連作短編ミステリ。
【目次】
内容説明
30年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。11人が被告人となった裁判で1人だけ無実の者がおり、全員がそれは自分だと主張している。1人を救うため10人を無罪とすべきか。厄介だがよく議論される類の事件だと思われたが…。ひとつの証言、発見、弁護活動でその姿が一変する平凡な裁判、そして異常な裁判―。驚異の新人による、息を呑むような完璧なる連作短編ミステリ。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
M H
24
作者の出身、経歴、短編集という形式からどうしてもシーラッハを連想するがもちろん別物。個々の短編の衝撃度が高く、法律とその限界、そこと重なり合わない倫理が強く意識される。「塩」「強姦」あたりが特に素晴らしかった。そして力量がありながらも疑問符がつくエーファの行動は連作短編集たらしめるもの。ただ、個人的にはラスト付近の流れは少し饒舌すぎるかなと。本当に事件そのものが雄弁で嫌になるくらい濃い闇、暗黒の瞬間。2026/03/03
ヘジン
14
著者は法学部教授で州憲法裁判所の裁判官。訳者は安定の浅井晶子さん。新刊案内に「『犯罪』のシーラッハを思わせる大型新人の登場!」とあり、まさにそれ。法の裁きで表に出るものだけがすべてではないという。担当した事件の数々を読みながら、主人公の弁護士エーファと同様、葛藤して身悶えする。それらにちらちら名の挙がる人物が何者だったのかが最後に取り上げた事件で判明し、その後の事件に関わるエーファの態度の理由が腑に落ち、最終的に下した決断に筋を通したなと。とてもよかったので、次作以降も翻訳出版を抜かりなくお願いします。2026/02/21
よるのもち
13
全編傑作揃いのとんでもない連作短編集でした!法治国家であるが故に生まれるジレンマが、事件の当事者達と弁護人を苦しめる。重いテーマではありますが、エンタメとしてすこぶる面白く、夢中になって読み進めてしまいました。読了後の余韻も凄まじい。『塩』が個人的ベストでした! 2026/02/26
おだまん
12
その職を手放すに至った真面目な女性弁護士の事件ファイルを綴った法廷連作ミステリー。構成的にもドラマになりそう。それぞれの事件の解決?後に残るこのなんともいえないもやもや感。それを断ち切るラストの締め。「塩」、自分もやらかしてしまいそう。人間の黒い部分、そして法廷の怖さに身震いしてしまいました。2026/03/05
アヴォカド
11
法律家が書いたミステリということで、シーラッハを連想もするが、また別の後味。主人公が60代女性であるからか。また、その主人公の、事件に対してや自分の人生に対しての迷いや葛藤がリアルに描かれるからか。面白かった。2026/02/25
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