出版社内容情報
中には見たこともないような鳥がいた。
羽根はすべて純金で、目はろうそくの炎のようだ。
「わが不死鳥だ、あまり近づかないようにな。凶暴なのだ」
不死鳥とルビーが詰まった義足を押しつけられた
青年が見いだした解決策とは?
表題作他全10編を収録
ガーディアン賞、エドガー賞受賞の名手が織りなす摩訶不思議な世界
不死鳥と、ルビーが詰まった義足を獣医から引き継いだ旅人テーセウスの選択を描いた表題作ほか、つつましやかな幽霊犬を競売で手に入れた書類箱の中にみつけた飼い主の話「ハンブルパピー」、上の階に行くことを絶対に拒否し続けた女の子の運命「上の階が怖い女の子」など、奇妙で幻想味にあふれ、ときに優しく、ときにぞっとするような怖さを秘めた短編全十編を収録。ガーディアン賞、エドガー賞を受賞した著者の傑作短編集第二弾。
■目次
「葉っぱでいっぱいの部屋」
「ハンブルパピー」
「フィリキンじいさん」
「ルビーが詰まった脚」
「ロープの手品を見た男」
「希望(ホープ)」
「聴くこと」
「上の階が怖い女の子」
「変身の夜」
「キンバルス・グリーン」
内容説明
中には、見たこともないような鳥がいた。羽根はすべて純金で、目はろうそくの炎のようだ。「わが不死鳥だ」と、獣医は言った。「あまり近づかないようにな。凶暴なのだ」…「ルビーが詰まった脚」。競売で手に入れた書類箱には目に見えない仔犬の幽霊が入っていた。可愛い幽霊犬をめぐる心温まる話…「ハンブルパピー」。ガーディアン賞、エドガー賞受賞の著者による不気味で可愛い作品10編を収めた短編集。
著者等紹介
エイキン,ジョーン[エイキン,ジョーン] [Aiken,Joan]
1924年英国イースト・サセックス州生まれ。父はピューリッツァー賞受賞の詩人コンラッド・エイキン。ジャーナリストの夫が亡くなってほどなく、作家としての本格的なキャリアをスタートさせる。“ダイドーの冒険”シリーズ、“アラベルとモーチマー”シリーズをはじめ、大人向けのホラーストーリーや、ファンタジー短編集、詩、戯曲と、生涯にわたって百冊以上の本を出版した。1969年にはガーディアン賞、1972年にはエドガー賞を受賞している。2004年没
三辺律子[サンベリツコ]
東京都生まれ。フェリス女学院大学、白百合女子大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
カフカ
アナーキー靴下
あたびー
ベーグルグル (感想、本登録のみ)