人という怪物〈上〉―混沌(カオス)の叫び〈3〉

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人という怪物〈上〉―混沌(カオス)の叫び〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488010027
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

土着の生き物スパクルの大軍がニュー・プレンティスタウンに迫る。想い合うトッドとヴァイオラの運命は。カーネギー賞受賞。『怪物はささやく』の著者が贈る、驚異の3部作完結。

内容説明

プレンティス総統率いるアスク隊に入れられたトッド。ミストレス・コイル率いる反政府組織のアンサー部隊に加わったヴァイオラ。想い合うふたりは、心ならずも敵同士の集団に属することになってしまった。すれ違う心、届かぬ叫び…。だがそんな人間同士の争いを飲みこまんばかりの大軍が、ニュー・プレンティスタウンに迫っていた。虐げられていた土着の生き物スパクルがついに蜂起したのだ。このままではすべての人間の存在が危うくなる!第一部『心のナイフ』でガーディアン賞、第二部『問う者、答える者』でコスタ賞、そして本作でカーネギー賞と、三大タイトルを独占したYA文学の金字塔。

著者等紹介

ネス,パトリック[ネス,パトリック] [Ness,Patrick]
1971年、米国バージニア州生まれ。カリフォルニア州で大学を卒業後、1999年に英国に渡る。一般小説としてThe Crash of Hennington、短編集Topics About Which I Know Nothingの2冊を発表。その後、YA向けの「混沌の叫び」三部作に取り組んだ。第一部『心のナイフ』(The Knife of Never Letting Go,2008)でガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞、第二部『問う者、答える者』(The Ask and the Answer,2009)でコスタ賞児童書部門、第三部『人という怪物』(Monsters of Men,2010)でカーネギー賞に輝いた

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山市生まれ。翻訳家・法政大学教授。児童書やYA向けの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は350点以上

樋渡正人[ヒワタシマサヒト]
1975年、鹿児島県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

269
前作までの”トッド”と”ヴァイオラ”の2つの視点によって物語のが進行していたが、本作にて新たに”スパクル1017”という異星人の視点が挿入された。これにより作品の奥行きがより広くなって、さらに物語は錯綜・混沌とする。トッドやヴァイオラの個人における判断し行動することが、今後の人類の行く末までも左右してしまう。十代の若者たちにはあまりにも過酷な状況下に陥ってしまった。2人はこの後、何を考え・行動するのか?それがこの物語の主モチーフ(縦糸)となった。2017/05/12

AR読書記録

7
ついにここまで直截的なタイトルになってしまいました。スパクルという、人ではない存在にも、人と同じ感情、心の働きを持たせているからには、人という存在が怪物的と言いたいのではなく、ある感情、心の働きのなかに、恐ろしい結果を招くことになるもの、怪物的にさせられてしまう厄介なものがいかんともしがたくあり、それを人は如何に乗り越えていかねばならないか、ということなんでしょう(とひとまず私は思う)。あと一冊。どこに着地をするのでしょうか...2015/12/31

ぼっこれあんにゃ

4
◯いよいよ、スパクルとの戦争が始まった。スパクルは強い。これまでのシリーズの中での印象とは違う。 とても知的で好戦的だ。これからラストに向けて楽しみ。2014/10/31

み~くま

4
前作では、ハッピーエンドと思わせておきながらラストに大ドンデン返し( ̄(エ) ̄|||そして今作も、冒頭から辛く過酷なシーンの連続。しかも、唯一の「良心」だったトッドまでが首長に取り込まれそうな雰囲気。この物語、一体どこへ向かおうとしているのか皆目検討がつきません(TωT)せめてシリーズのラストぐらいはハッピーエンドにして欲しい!!!そんな切なる願いを込めて下巻へ突入します( ̄(エ) ̄)ゞ2013/10/06

天晴草紙

4
重要な登場人物や愛らしい登場犬が次々に死んでいく予想外に過酷な展開の前作と前々作に驚き、続きが気になってアマゾンで予約して買って読んだ。異星人スパルクとの戦いの長いこと長いこと。ブレンティス総統の真意がわからぬままで先が読めない。人物の場面の転換が早すぎて読みにくい。特にスパルクの部分。でも、最後にどうなるか気になる。ハッピーエンドであってほしいが、きっと予想外のことが起きるに違いない。それも読者の期待を大きく裏切る悪い方に。だってあの最高の愛犬マンチーを殺しちゃった作者だよ。最終巻に続く。2013/10/03

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