出版社内容情報
1856年、イギリス領ギアナで仮の切手が地元の新聞社の印刷所で発行された。地元のみで使用され、そのまま忘れ去られたが、これがのちに一セントマゼンダとして知られる切手であった。以後この冴えない見た目の切手の価値は、コレクターたちのあいだで跳ね上がっていく――。なぜ、どのようにしてその切手は九億五千倍の価値になったのか? 世界で一枚しかない高価な切手と、それをめぐる人々の数奇な運命を描く、傑作ノンフィクション!
ジェームズ・バロン[ジェームズ・バロン]
著・文・その他
?山祥子[タカヤマショウコ]
翻訳
内容説明
1856年、英領ギアナで暴動が起こり、本国から切手が届かないことを恐れ、急場しのぎに地元の新聞社である切手が印刷された。地元のみで使用され、そのまま忘れ去られたが、これがのちに1セント・マゼンタとして知られることになる切手であった。発行から17年後、ある少年が廃屋でこの切手を発見。以降、この冴えない見た目の切手の価値は、コレクターたちのあいだで跳ね上がっていく―。なぜ、どのようにして、その切手はとてつもない価値を有するに至ったのか?世界で一枚しかないとされる切手と、それをめぐる人々の数奇な運命と情熱を描く、傑作ノンフィクション!
目次
第1章 切手の世界
第2章 デイヴィッドとの旅
第3章 一セント―一八五六年:印刷され、売られ、忘れられる
第4章 六シリング―一八七三年:十二歳の少年が発見
第5章 百二十ポンド―一八七八年:グラスゴーとロンドン
第6章 百五十ポンド―一八七八年:マリンキャップの男
第7章 三万二千五百ドル―一九二二年:葉巻をくわえた富豪
第8章 四万ドル―一九四〇年:怒れる未亡人、メイシーズ、そしてもう一人の富豪
第9章 二十八万六千ドル―一九七〇年:ウィルクスバリの八人
第10章 九十三万五千ドル―一九八〇年:“その男は現われた”
第11章 九百五十万ドル―二〇一四年:「赤紫色が見えるだろうと思っていたが、やはりマゼンタが見えた」
著者等紹介
バロン,ジェームズ[バロン,ジェームズ] [Barron,James]
1955年アメリカ生まれ。プリンストン大学卒業。“ニューヨーク・タイムズ”記者として活躍
〓山祥子[タカヤマショウコ]
1960年東京都生まれ。成城大学文芸学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oldman獺祭魚翁
Nobuko Hashimoto
星落秋風五丈原
はちぶんぶん
モビエイト