世界一高価な切手の物語―なぜ1セントの切手は950万ドルになったのか

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世界一高価な切手の物語―なぜ1セントの切手は950万ドルになったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488003883
  • NDC分類 693.8
  • Cコード C0022

出版社内容情報

1856年、イギリス領ギアナで仮の切手が地元の新聞社の印刷所で発行された。地元のみで使用され、そのまま忘れ去られたが、これがのちに一セントマゼンダとして知られる切手であった。以後この冴えない見た目の切手の価値は、コレクターたちのあいだで跳ね上がっていく――。なぜ、どのようにしてその切手は九億五千倍の価値になったのか? 世界で一枚しかない高価な切手と、それをめぐる人々の数奇な運命を描く、傑作ノンフィクション!

ジェームズ・バロン[ジェームズ・バロン]
著・文・その他

?山祥子[タカヤマショウコ]
翻訳

内容説明

1856年、英領ギアナで暴動が起こり、本国から切手が届かないことを恐れ、急場しのぎに地元の新聞社である切手が印刷された。地元のみで使用され、そのまま忘れ去られたが、これがのちに1セント・マゼンタとして知られることになる切手であった。発行から17年後、ある少年が廃屋でこの切手を発見。以降、この冴えない見た目の切手の価値は、コレクターたちのあいだで跳ね上がっていく―。なぜ、どのようにして、その切手はとてつもない価値を有するに至ったのか?世界で一枚しかないとされる切手と、それをめぐる人々の数奇な運命と情熱を描く、傑作ノンフィクション!

目次

第1章 切手の世界
第2章 デイヴィッドとの旅
第3章 一セント―一八五六年:印刷され、売られ、忘れられる
第4章 六シリング―一八七三年:十二歳の少年が発見
第5章 百二十ポンド―一八七八年:グラスゴーとロンドン
第6章 百五十ポンド―一八七八年:マリンキャップの男
第7章 三万二千五百ドル―一九二二年:葉巻をくわえた富豪
第8章 四万ドル―一九四〇年:怒れる未亡人、メイシーズ、そしてもう一人の富豪
第9章 二十八万六千ドル―一九七〇年:ウィルクスバリの八人
第10章 九十三万五千ドル―一九八〇年:“その男は現われた”
第11章 九百五十万ドル―二〇一四年:「赤紫色が見えるだろうと思っていたが、やはりマゼンタが見えた」

著者等紹介

バロン,ジェームズ[バロン,ジェームズ] [Barron,James]
1955年アメリカ生まれ。プリンストン大学卒業。“ニューヨーク・タイムズ”記者として活躍

〓山祥子[タカヤマショウコ]
1960年東京都生まれ。成城大学文芸学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oldman獺祭魚翁

47
此処に数㌢の汚い八角形の赤い紙が有る。その名前は1セントギアナ・マゼンタ 2014年948万ドル(9億7千万)という郵趣史上最高価格で落札された切手だ。これはそのギアナ・マゼンタの誕生から現在までを追いながら、郵趣の世界や郵便制度の変遷を追った面白い本だ。50歳以上の男性なら子供の頃一度は切手集めにハマった経験が有るだろう。これはその郵趣の頂上世界をユーモアを交えながら描いた好著だ。2018/09/06

Nobuko Hashimoto

24
コロナ禍で休館していた図書館に久々に行って、普段あまりチェックしない棚でふと見つけた一冊。久しぶりに純粋な楽しみとしての読書ができて嬉しい。たった1セントの臨時発行切手が、マニアや投資家の手に渡っていくたび、値段が跳ね上がり、950万ドル(約10億円)にまで達する。一体どんな切手で、どんな人が手にしてきたのかをたどるノンフィクション。切手を貼るというシステムの発明なども紹介される。切手や郵便制度にはまったく疎いが、なかなか面白かった。ただ、あまりにもいかにもな翻訳調の文体なので、好き嫌いは分かれそう。2020/06/07

星落秋風五丈原

23
映画『フォックスキャッチャー』がこんなところで出てくるとは。コレクターの間だからこそこんなに価が跳ね上がる。2018/08/13

はちぶんぶん

12
世界一高価な切手【1セントマゼンタ(約10億円落札)】の話。 読んだ感じでは確かに世界に一枚しかないという意味では希少性という意味で価値はあると思いますが、作中にもあるように投資対象にもなりやすく、これはどちらかいうとその側面が強く感じました。本来の価値とかけ離れてしまった(高額になった)ことが更に価値を増したことにある意味面白さを感じます。ちなみにあまりに小さいので紛失を度々するというお粗末な事態も起こってることに…。 内容は所有者のくだりが長いので読みづらいです。☆2.52018/10/23

モビエイト

6
1セント・マゼンタが950万ドルまでになるとは、切手の世界も凄いなぁとと思いました。今後メールが増え手紙が減っていくと切手収集の人口は減るのか、逆に投資品、貴重品として価値が上がっていくのか、どうなるのでしょうね?2018/08/11

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