出版社内容情報
ヒトラーに寄り添い、死の直前にその妻となった女。従来「退屈で無害な存在」とされてきた独裁者の愛人の知られざる姿を、豊富な史料を駆使して描く圧巻のノンフィクション。
内容説明
アドルフ・ヒトラーの23歳年下の愛人として国民に存在を秘匿された半生を送り、死の直前、その妻となったエヴァ・ブラウン。従来“ヒトラーの愚かでつまらない愛人”と歴史家に片付けられてきた彼女だが、実際は独裁者に対等な口をきくほどの、自分の意志をもつ、活溌な一人の女性であった。確たる史料を基に、貴重な写真を交えて、これまで過小評価されてきた“独裁者の愛人”の真の姿に初めて迫る、傑作ノンフィクション。
目次
邂逅(ハインリヒ・ホフマン・スタジオ;第一次世界大戦後のミュンヘン;ブラウン家;ヒトラーとともに権力の頂点へ)
拮抗する世界(国家社会主義のなかの女たち;総統神話あるいは私人ヒトラー;愛人と内輪グループの人々;オーバーザルツベルクの生活)
破滅(戦時下の孤立;一九四四年七月二十日とその波紋;ベルリン攻防戦;死を越えて)
著者等紹介
ゲルテマーカー,ハイケ・B.[ゲルテマーカー,ハイケB.][G¨ortemaker,Heike B.]
1964年生まれ。歴史学者。ベルリン自由大学ならびにインディアナ大学で歴史学、国民経済、ドイツ文学を学ぶ。2005年、ドイツで最も著名な女性ジャーナリストであるマルガレータ・ボヴェリの評伝を発表し、高い評価を受ける
酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。ドイツ文学翻訳家。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、現在和光大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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