出版社内容情報
1970年代はじめ、韓国との交流対局で日本は12勝1敗だった。しかし1980年代には、韓国棋士が世界大会で23連勝した。最近では中国も台頭してきて、日本の囲碁界は衰退しているように見える。何故このようになっていまったのか。本書は、その原因の一つが石の形と美学を重視する伝統にあることを指摘し、日本の囲碁の強みと弱みを解説した。謂わば日本と韓国の囲碁文化の比較論である。しかしそれだけでなく、単純な技術書では味わうことの出来ない囲碁の知識と技術が身につく本でもある。
内容説明
韓国囲碁界の急成長は、如何にして達成できたのか。そこには日本囲碁の徹底的な研究があった。
目次
第1章 日本の囲碁の強み
第2章 日本囲碁の弱点
第3章 日本囲碁の実戦分析
第4章 芸術的感覚
第5章 理論的な基礎
第6章 形は重要
第7章 実戦的思考
著者等紹介
鄭壽鉉[チョンスヒョン]
1956年韓国全羅北道南原市生まれ。1973年プロ入段。1986年新王戦優勝。1994年SBS杯連勝囲碁最強戦準優勝、真露杯SBS世界囲碁最強戦出場。1997年九段昇段。1999年KBS杯囲碁王戦準優勝。2004年マキシム杯入神最強戦ベスト8。1997年から明智大学の囲碁学科教授。これまで約40冊の本を執筆
洪敏和[ホンミンファ]
1970年、東京生まれ。韓国外国語大学卒。大学時代の1995年に、大学アジア囲碁選手権戦優勝。1996年、北京・日中韓アジア囲碁選手権戦韓国代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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