出版社内容情報
6世紀に日本に仏教とともに伝来して以来、仏像は人々の信仰を受け止めてきた。
仏像は、運慶や快慶などの多数の名仏師・工房によって制作され、その技術や構想は蓄積し、現代まで濃密な伝統を作り上げてきた。
本書は、現代の「大仏師」である江場琳觀が、制作にたずさわる仏師ならではの奥深く新鮮な仏像の見方を紹介するまったく新しい仏像の入門書。
構成は、如来、菩薩、明王、天部などの種類別章構成。
その整理された構造の中で、国宝・重要文化財の仏像、自作の仏像の数々を例に挙げながら、仏像の礼拝、鑑賞・解釈において欠かすことのできない基本要素の紹介に加えて、技法、表現の工夫、制作の意図などの見どころを語りつくす。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「大仏師」とは
それは仏像制作にかかわる仏師たちを主導する長の尊称であり、また知識、技術と芸術性を兼ね備えた最上位の仏師が限られた名刹からのみ授かることにできる尊称である。
【目次】
はじめに ー 仏像彫刻の世界へようこそ
一 如来の章
二 菩薩の章
三 明王の章
四 天部の章
五 仏弟子、羅漢、高僧の章
あとがきにかえて ー 尾上右近さんの手獅子
-
- 電子書籍
- 人間倶楽部 10巻 まんがフリーク