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  • 坂口 恭平【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784487816095
  • NDC分類 159
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「死にたい」に、代わる言葉が必要なんだと思う。

2012年より、自身の携帯電話の番号090-8106-4666を公開し、「いのっちの電話」として、現在も年間平均1万人を超える「死にたい人」の話を聞き続けている著者、坂口恭平。そんな著者が、死にたい人からの電話を受けた後、たびたびTwitterで記してきた、そして今も毎日書きまくっている、言葉たち。「死にたい」に代わる言葉を探す一連の運動の軌跡を厳選した言葉集。

目次
はじめに

 こんにちは、坂口恭平です。僕のことを知らない人もいると思うので、なんで帯に自分の携帯電話の番号まで公開しちゃって、この人大丈夫かなと思ってらっしゃる方もいるかもしれませんので、少し自己紹介をしましょう。
 私、坂口恭平は、普段は本を書いたり、絵を描いたり、歌を歌ったりしてます。一応、それを生業にしてます。さらに躁鬱病というものを患っているので、最近では一ヵ月に二五日間は元気いっぱい楽しく生きてますが、五日間はありえないほどぐったりして布団の中で寝込み、毎日死にたいと感じ、本当に泣いてます。
 しかも、そんな病気なのにもかかわらず、僕は自分で日常的に使っているiPhoneの電話番号090-8106-4666を公開しており、寝ている時以外はずっと、死にたい人からの電話を受けてます。最近では、「死にたい」と検索すると僕の電話番号がすぐ出てくるらしく、昨日は三五件ほどかかってきました。毎日大体こんな感じです。一日三〇件ですから、一ヵ月で九〇〇人、一年で一〇〇〇〇人の死にたい人からの電話を受けていることになります。自分でも今、書きながらびっくりしてます。
 自己紹介をしても、余計になにをしている人なのかよくわからなくなるかもしれませんが、僕は自分でも月に五日間、なぜか知らないけど、ま、理由は病気なので仕方がないのですが、理由もなく死にたくなり、さらには年間一〇〇〇〇人の死にたい人たちの話を聞いてますので、もう毎日、なにを考えているかというと、人生で成功するとか、幸せになるとか、そういうことを飛び越えちゃって、どうやったら、死なずに寿命をまっとうできるのか、ってことなんです。もはやそれだけなんですね。
 でも、そのおかげもあって、なんか知らないけど、死なずにそれなりに穏やかに過ごす、みたいな方法というか、コツみたいなものはつかんできたんですね。別に成功者でもなんでもないですよ僕は。ただ、死にそうなのに、死なずに済んでいるという意味では、結構な玄人だと自分でも思います。
 僕は死にたい人からの電話を受けた後、たびたびTwitterでどうすれば死なずに済むかってことを書きまくってきました。今も毎日書きまくってます。この本はそんな膨大に書き残した言葉の中から、編集者が厳選してまとめてくれたものです。
 あなたが死なずに少しでも気持ちが楽になればと願いを込めて。
 短いですからきっと読みやすいです。
 それでも危ないな、これはまずいなと思ったら、すぐ090-8106-4666まで電話してくださいね。
 みなさんの健康をお祈りします。

 二〇二二年四月五日
 毎日作品を作っている熊本のアトリエから 
 
 坂口恭平

著者略歴
著・文・その他:坂口 恭平

坂口恭平(さかぐち・きょうへい)
1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家・画家・音楽家・建築家など、多彩な活動を行う。2004年、日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。2011年、東日本大震災をきっかけに、「新政府内閣総理大臣」に就任。その経緯と思想を綴った『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)が話題となる。2012年より、自身の携帯電話の番号090-8106-4666を公開し、「いのっちの電話」として、現在も年間平均1万人を超える「死にたい人」の話を聞き続けている。
著書に、『現実宿り』(河出書房新社)、『苦しい時は電話して』(講談社現代新書)、『自分の薬をつくる』(晶文社)、『現実脱出論 増補版』(ちくま文庫)、『躁鬱大学』(新潮社)、『土になる』(文藝春秋)、『いのっちの手紙』(斎藤環との共著・中央公論新社)など。画集に『Pastel』『Water』(いずれも左右社)がある。

内容説明

自身の携帯電話の番号を公表し、「いのっちの電話」として、現在も年間平均1万人を超える「死にたい人」の話を聞き続けている著者が、Twitterに膨大に書き残してきた「死にたい」に代わる言葉たちを厳選。

著者等紹介

坂口恭平[サカグチキョウヘイ]
1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家・画家・音楽家・建築家など、多彩な活動を行う。2004年、日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。2011年、東日本大震災をきっかけに、「新政府内閣総理大臣」に就任。その経緯と思想を綴った『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)が話題となる。2012年より、自身の携帯電話の番号090‐8106‐4666を公表し、「いのっちの電話」として、現在も年間平均1万人を超える「死にたい人」の話を聞き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

肉尊

67
自身の携帯電話番号を公開し、いのちの電話を受け続けている坂口恭平さん。1日30件、年間1万件の電話がかかってくるそうです。「何か楽しめることを見つけると優しくなれる」と諭してくれる著者。ご自身も鬱病とお付き合い中。本書では、10年以上、暮れなずむ人々の心を灯し続けた坂口さんの「言葉の引き出し」を感じることができます。何かを続けるだけでも、背筋が伸びるように生活にハリが出る。それだけでも素晴らしいこと。自分なんて消えてなくなってしまえばいいと思った人に、具体的に何をすればいいかをアドバイスしてくれる一冊です2022/12/26

harass

61
著者がTwitterでつぶやいたことをまとめたもの。著者は躁鬱病を長年患い、その苦しみをなんとか克服するために、自分に言い聞かせているような前向きになる言葉の数々。やはり好きなことをやることが生きることであると実感。好きなこととは、なにかを作ること。それで飯が食えるとはまた別。そして他人のためになにかをすること。「人を馬鹿にしない人になればいいよ、としか言っていない。自分を馬鹿にしなくなるから」2022/12/03

とよぽん

49
目に見える病気、目に見えない病気、何となく気付いてもらえる病気、まったく気付かれず外見からも言動からもわかってもらえない病気、さまざまな苦しみを抱えて、それでも何とか生きている、そんな人が実はたくさんいて・・・。「よみぐすり」は、世の中で処方されているどんな薬よりも効くと思った。それは、著者である坂口恭平さん自身が病の渦中に生き、生きづらさを背負う人たちに電話やTwitterで語る言葉が魂に届いているからだ。2022/12/29

さくらっこ

40
うつを患って、今でも月に5日間理由もなく死にたくなるという著者。Twitterで発した言葉の数々を集めた1冊だった。字が大きく簡潔にまとまっているので、慌しい年末でも読みやすい。人生のすべての解決法は「手を動かすこと」というフレーズになるほどと思った。絵を描く、文章を書く、楽器を演奏する…誰から評価されなくてもいいのだ。制作の喜びを知ると心身ともに解放されて止まらなくなる。芸術には縁がない私だが、その感覚はわかる気がした。自らの携帯番号を公開し、多くの人達の話を聞いている著者の言葉には重みがある。2023/12/26

yutaro sata

26
心の揺れに対してまだまだ素人だなあ、というのは自身について感じていたことなのでおお、その話来た! という感じだった。ツイートも見ていたはずなんだがそこは見逃していたのかな。頭でなくて身体が今どうあるのか、どう動いているのかの方に着目していく、地道な修行ですよね。2022/05/25

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