出版社内容情報
生徒一人に1台のタブレット端末を配備して10年。さらに,iPadを保護者購入に切り替えて,BYOD(※1)で活用するようになってから6年。いち早く生徒一人に1台の端末環境を整えた先行的な学校として,上越教育大学附属中学校はこれまで多くの視察を受け入れ,様々なメディアで取組を発信してきました。そのような中で発表された,文部科学省のGIGAスクール構想を機に,上越教育大学附属中学校が,授業や学校生活全般で生徒がタブレット端末を効果的に活用している様子を,1冊の書籍としてまとめました。
内容は,3部構成になっています。第1部は,『タブレット端末のある生活』と題し,生徒の起床から就寝までを追いかけながら,生徒がタブレット端末をどのような場面でどのように活用しているかを詳細に掲載しています。第2部は,オンライン授業を4編加えた,9教科の授業実践例19編を掲載しています。第3部は,『ICT環境の「運用」と「管理」』をまとめており,上越教育大学附属中学校のICT機器の運用システムやICT支援員の業務を掲載しています。
第1部では,タブレット端末を活用する上でのルールやマニュアルをまとめた手引書,情報モラルテキストブックなどを,第2部では,授業で提示したルーブリックや生徒の成果物などを,QRコード(※2)で読み取ることもできます。
また,本誌の出版を記念して,東北大学大学院 堀田龍也先生,上越教育大学大学院 河野麻沙美先生と,上越教育大学附属中学校のICT教育担当の 大崎貢先生による,上越教育大学附属中学校のICTを活用した取組や,GIGAスクール構想によって2021年度から公立学校でもスタートする児童生徒一人1台端末の学習について,特別対談を開催した様子を掲載しています。
これからの学校教育や生徒の学びを見据えたときに,この本が,端末をどのように効果的に活用していけばよいか考えるきっかけとなってくれることを願っています。
※1 Bring Your Own Deviceの略。個人が購入した端末を,会社や学校に持ち込み活用する仕組みのこと。
※2 QRコードは,株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
内容説明
タブレット端末は文房具!真学び方―情報活用能力が学びに生きる。
目次
特別対談 一人1台端末が「学び」を変える
1 タブレット端末のある生活―情報活用能力を育む日常(使って実感!生徒の声;生徒の成果物あれこれ;“写真で見る”タブレット端末カバーのあれこれ)
2 実践例(iPadという「文房具」の可能性;ページの見方―授業実践例編;国語科 ほか)
3 ICT環境の「運用」と「管理」(図解 これが上教大附属中の学習用ICT環境イメージだ!;ICT支援員さんの1日)
著者等紹介
堀田龍也[ホリタタツヤ]
東京学芸大学卒業。東京工業大学大学院で博士(工学)取得。東京都公立小学校教諭、富山大学教育学部助教授、静岡大学情報学部助教授、メディア教育開発センター准教授、玉川大学教職大学院教授、文部科学省参与等を経て、東北大学大学院情報科学研究科教授、人間社会情報科学専攻専攻長。中央教育審議会委員。文部科学省の教育情報化関連政策で座長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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