自己意識論集<br> 自己意識の心理学

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自己意識論集
自己意識の心理学

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  • サイズ 46判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784487813964
  • NDC分類 141.93
  • Cコード C3311

出版社内容情報

教育心理学、現代の泰斗による集大成!

京都ノートルダム女子大学学長、兵庫教育大学学長、環太平洋大学学長、奈良学園大学学長、聖ウルスラ学院理事長、桃山学院教育大学学長を歴任し、中央教育審議会副会長をつとめた際には、時の学習指導要領改訂に深く関わるなど、現代日本の教育学の重鎮として知られる梶田叡一先生が、自身の専攻である自己意識心理学の論考をまとめる集大成の第1巻。

〔刊行にあたって〕

この論集は「自己意識論」についての個人選集的なもの(全5巻)となります。
自己意識の問題は、アイデンティティ、自己概念、自己イメージ、自尊感情等々の形で論じられ、現代の心理学・社会学・教育学等において、最も重要な課題の1つとされてきました。
アメリカやヨーロッパでの研究が多いのですが、現在においては日本の若手・中堅の研究者の間でも、非常にポピュラーな研究課題の一つとなっています。[梶田編『自己意識心理学への招待--人とその理論』を参照]。
私自身は、1960年の京都大学文学部入学以来今日まで、一貫してこの領域の問題に取り組んできており、1971年に京都大学から授与された文学博士号も「自己意識の社会心理学的研究」というものでした。
私の研究は教育に関する諸問題にその後拡がってきておりますが、その際の大事な理論的枠組みにも自己意識の問題が大きく関わってきております。
私の周辺の指導的な現役研究者にも、私の積み重ねてきた自己意識に関わる仕事を一つの踏み台としてくれている人が少なくありません。
今回の論集は、私自身のこれまでの自己意識論に関する5冊の単行本を柱としながら、最近の論文等でこれを補い、新しいまとまった形で世に問おうというものです。

目次

1 自己意識とは(人間存在と自己意識;自我の諸相;主我と客我;経験・行動・自己意識)
2 自己概念と自己評価的な意識(自己概念の内容と構造;自尊心と自己評価的な意識)
3 自己意識の形成と発達(自己意識の出現と形成;青年期における自己意識と「自我確立」の問題;人の生涯と自己意識の成長・発達)
4 自己と他者(人の社会性と自他関係;自己と他者との関係性;仮面とまなざし)
5 自己意識研究と心理学(自己意識研究と心理学;日本における自己意識研究)

著者等紹介

梶田叡一[カジタエイイチ]
1941(昭和16)年4月3日、松江市生れ。隣の米子市で幼稚園・小学校・中学校・高等学校を卒え、京都大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。文学博士(1971年)。国立教育研究所主任研究官、日本女子大学文学部助教授、大阪大学人間科学部教授、京都大学高等教育教授システム開発センター長、京都ノートルダム女子大学長、兵庫教育大学長、環太平洋大学長、奈良学園大学長を歴任。現在は桃山学院教育大学長。併任として、(学)聖ウルスラ学院(仙台)理事長、日本語検定委員会理事長。これまでに、教育改革国民会議(総理大臣の私的諮問機関)委員(2000年)、第4期・第5期中央教育審議会(2007~2011)副会長(教育制度分科会長・初等中等教育分科会長・教育課程部会長・教員養成部会長)、教職大学院協会初代会長(2008~2010年)等を歴任。また、大阪府私学審議会会長、大阪府箕輪市教育委員長・総合計画審議会会長、鳥取県県政顧問、島根大学経営協議会委員・学長選考会議議長、(学)松徳学院(松江)理事長等も歴任。兵庫教育大学名誉教授(2010年)、日本人間性心理学会名誉会員(2013年)等の他、神戸新聞平和賞(2010年)、(裏千家淡交会)茶道文化賞(2012年)、宮城県功労者表彰(2014年)、京都府功労者表彰(2017年)等を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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