出版社内容情報
明治神宮外苑、創建90周年。初の公式ガイドブックが誕生。聖徳記念絵画館に収蔵された絵画を紹介。幕末・明治期の名場面が続々。明治神宮外苑、創建90周年。初の公式ガイドブックが誕生。
明治天皇崩御の際、明治神宮外苑の中心に据えられたのが、「聖徳記念絵画館」。
当時の一流画家たちが、明治天皇の誕生から崩御までを描いた80枚の巨大絵画を展示。
「大政奉還」や「江戸開城談判」など、教科書で見た幕末・明治の名場面を一挙に掲載。
明治神宮外苑[メイジジングウガイエン]
内容説明
教科書で見たあの絵は「近代史の聖地」にあります。80点の巨大壁画で近代史を旅しよう。
目次
1章 数で知る聖徳記念絵画館(156点(設計図案の応募総数)
大正10年(主体工事が始まった年)
7年(建物の完成に要した年月) ほか)
2章 聖徳記念絵画館全80点(日本画全40点;洋画全40点)
3章 3点で知る幕末・明治と壁画秘話(明治天皇、服装の変化;昭憲皇太后、服装の変化;天皇の乗り物 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡部敬史/おかべたかし
61
神宮外苑にある「絵画館」は見たことはあるものの、入ったことのある人は少ないと思います。そんな知ってるようで知らない絵画館の魅力を解説したのがこの本。「大政奉還」など教科書で誰もが目にした作品も少なくない所蔵80点の壁画の概要をわかりやすく解説しています。こちらの本に編集スタッフとして関わり、よい本に仕上がりましたので、ぜひご覧くださいませ。2016/08/29
あまね
5
恥ずかしながら、「明治神宮ってきっと明治天皇と関係あるよね」くらいの認識しかなく、この聖徳記念絵画館も建物は映像で見たことがあったけど、所蔵品までは知らなかった。明治天皇の誕生から崩御までを絵画で表した80点の絵画は、そのまま日本の激動の歴史を物語る。「江戸開城」や「大政奉還」など教科書で見た絵もここにあったのね。本自体は15センチほどの小型で、図版が小さい気がするが、これは絵画館に携帯して実物と見比べて見るためかも。歴史上の一場面だけでなく宮中行事など普段目にすることのない天皇の務めも知ることができる。2016/10/06
SK
4
45*明治天皇絵画館。奉納者が、個人のみならず、長崎市とか北海道庁も。日本銀行をはじめとして、意外と銀行からの奉納が多い。また、南満州鉄道株式会社とか、朝鮮総督府とか、歴史を感じる……。明治天皇は、富士山や太平洋を初めて見た天皇(豆知識)。2018/03/05
Yuko
3
第1章、数から読み解く絵画館と、80点の壁画から3点づつ選んで衣装の変遷や壁画の制作秘話を解説する第3章は、「目でみることば」「目でみる漢字」「くらべる東西」でお馴染みのおかべたかしさんが編者として本領発揮。特に第3章、とても興味深い比較が並び、通常のガイドブックとは一味もふた味も違った視点で楽しめます。また絵画館に行きたくなりました。 http://www.meijijingugaien.jp/art-culture/seitoku-gallery/ 2017/01/04
cochou
2
教科書でお馴染みのあの絵はこの美術館にあった 大日本帝国憲法発や日清戦争後の下関条約等教科書でお馴染みの絵はこの美術館にあった。 当時の日本人が明治時代をどうとらえていたかを感じることができる。明治天皇だけでなく皇后を描いた絵も多い。金兌換制度を天皇に説く絵の寄贈者が日銀だったりといった豆知識も面白い。本のサイズが小さく元の巨大絵画を載せるには無理がある点が残念。 絵画としては中村不折の日露海戦の軍艦の絵が一番印象的で、リアルかつ迫力がある。 閉じる2017/06/07