出版社内容情報
我が国最初の私立理学学校として設立され、戦後の学制改革により、東京理科大学となった、この理工系総合大学130年の歩みを描く。
本書は、東京理科大学の誕生物語である。
明治14年、日本で唯一の大学であった東京大学を卒業したばかりの若き学徒たちが、高い理想に燃えて設立した我が国最初の私立理学学校。
当初は「物理学校」と称された。
日清・日露戦争時代をくぐりぬけ、大正時代、関東大震災をへて、第二次世界大戦へと時代はうつる。
それら激動の時代時代にあって、物理学校はいかなる使命を負い、いかなる教育を施してきたのか。
やがて、戦後の学制改革を迎えて、物理学校は東京理科大学となる。
その波乱万丈の歴史と理科教育者、理科学生の群像を描く物語。
内容説明
青年たちが高い理想に燃えて設立したわが国最初の私立理学学校。後に東京理科大学となる波乱万丈の歴史と青春群像を描いた大学史に残る名作。明治、大正、昭和の歴史とともに、理学教育の発展を描く歴史ノンフィクション。
目次
黎明期の物理学校
物理学校の基盤を固めた16人の同志たち
山川健次郎と同志たちの友情
教室を転々と変えながらの学校経営
社会に役立つ人材育成をめざす
寺尾寿が日本で初の数学教科書を刊行
第2代校長に引き継いでさらに発展
地方の貧乏教師として一生をささげた鮫島晋
大正時代の物理学校
震災を経て昭和の時代へ
最後の「生き証人」の死去
戦時下の物理学校
伝統を引き継いだ戦後の東京理科大学
著者等紹介
馬場錬成[ババレンセイ]
1940年生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業後、読売新聞社入社。編集局社会部、科学部、解説部を経て論説委員。退職後、東京理科大学知財専門職大学院教授、独立行政法人科学技術振興機構・中国総合研究センター長などを歴任。現在、特定非営利活動法人21世紀構想研究会理事長、読売新聞社友。知的財産権、中国問題、学校給食など多方面で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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