出版社内容情報
川口葉子が、人気の観光地・京都のカフェを、趣溢れるアパートメントでの不思議な出会いとつながりを軸に描き出す、カフェエッセイ。
カフェマニア・川口葉子が、人気の観光地・京都でたどり着いた、とある謎めいたアパートメント。
そこでの不思議な出会いとつながりを軸に、数々のカフェを描き出す、カフェエッセイ。
内容説明
京都のカフェめぐりと時を経たアパートメントが織りなす不思議な糸。カフェやコーヒーの魅力を伝える書籍を多数手がける人気の著者が、魅惑の京都のカフェの数々を、謎めいた洋館アパートメントを軸にして描き出す「カフェエッセイ」の新境地。
目次
春(コーヒーは「飲む音楽」―喫茶feカフェっさ;美術館の屋上茶室―茶室古香庵(3階)/CAF´E CUBE(地階) ほか)
夏(蛍の茶会;北欧の椅子とトスカーナのテーブル―& noma CAFE ほか)
秋(暮しが仕事仕事が暮し;閉じこめられて ほか)
冬、そして再び春へ(七〇年代の住人の話;カレー記念日―タカセガワブルースコーヒー ほか)
著者等紹介
川口葉子[カワグチヨウコ]
著述家・喫茶写真家。書籍、雑誌、ウェブなど幅広い媒体でカフェに関する記事やエッセイを多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねむねむあくび♪
57
図書館の本。ミステリアスなエッセイと共に、京都の素敵なカフェが紹介されている本。ガイドブックとしても面白いが、それよりも、静かなのに濃密なカフェでの時間が描き出されていて、心が落ち着く。いきつけのカフェを作りたくなるね~(*^。^*)2015/08/09
きつねこ
41
文も写真も良すぎ~。夜な夜な少しずつ繰り返し楽しんでいましたが、図書館返却日になったため、とりあえずお別れ。あやしい洋館アパートメントを軸に、京都のカフェと人を手繰っていくようなミステリアスなエッセイ。入口の朽ちそうなしだれ桜。幽霊屋敷のような木造洋館のたたずまい。「ただこの建物や桜のもとで、つくねんとして時を過ごそうと思って」なんて贅沢。「39.70年代住人の話」が一番心に響きました。「みんなあたりまえにつつましく貧乏でかつそれを楽しんでいた」って暮らしぶりは、森見さんや万城目さんを連想~。2015/04/04
紫羊
31
雰囲気のあるカフェが沢山紹介されていて、お店の写真も楽しめた。そして、著者とアパートメントとの不思議な縁のお話も興味深かった。私自身は馴染みのカフェでゆったり過ごす、なんてことは苦手だけれど、こういう本を読むと、ちょっと憧れてしまう。2013/12/12
やどかり
30
京都にこんなにたくさん雰囲気のあるカフェがあるとは知らなかった。コーヒーの消費量が日本一と聞いたし、カフェがカフェを呼ぶ状況なのかな。それぞれこだわりを持ったお店ばかりで素敵だった。この本を持ってカフェ巡りがしたい。2015/09/06
ワッピー
29
京都を逍遙していた著者がふと見つけた古びた洋館アパート。京都の数多ある喫茶店を巡りながら、そのアパートに吸い寄せられる日々を描くカフェ・エッセイ。こうも再々京都を訪れ、たくさんのカフェを体験し、人脈を広げていくライフスタイルに憧れを感じます。京都にこんなにも拘りを持ったカフェがあふれていることに感動しつつ、点が線になり、次第にアパートに縁を持つ人につながる不思議。各カフェの紹介(写真付き)や小路を歩く楽しみと季節感に時間を忘れました。いつかこういう旅をしてみたいものです。京都とカフェが好きな人におススメ。2024/01/24