文化人とは何か?

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  • サイズ B6判/ページ数 358p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784487804276
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0030

内容説明

総勢300名以上の、日本の文化人を、気鋭の論者が徹底分析。全12章、2インタビュー9コラム、人名索引。TV、CM、雑誌、新聞、講演会などで活躍する「文化人」の生態を、いまだかつてない密度で読み解く。観察対象としての「文化人」がはらむ底知れなさを、珠玉の論考がナビゲート。

目次

第1部 文化人の条件(南後由和・“文化人”の系譜―界とマスメディアの交わり)
第2部 作家/批評家と文化人(田中東子・軽さをめぐる冒険―室井佑月的なものについて;荻上チキ・ウェブ時代の文化人―(といっても特に代わり映えもなく))
第3部 アカデミズムと文化人(佐倉統・疑似科学を謳歌する文化人たちはなぜ増殖するのか―脳科学の事例を中心に;飯田泰之・市場を語る文化人―「経済の専門家」とは何の専門家なのか ほか)
第4部 テレビと文化人(近森高明・「芸人」転身物語―“お笑い”と“文化人”のジレンマをめぐって;高野光平・違いがわかる男たち―CMの中の文化人 ほか)
第5部 表現/業界と文化人(加島卓・デザイン/デザイナーを知ることの戦後史―職能と人称性;難波功士・「ビジネスモデル」としての広告系文化人―その神通力の生成と消滅)

著者等紹介

南後由和[ナンゴヨシカズ]
1979年、大阪府生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。東京大学大学院情報学環助教。専門は社会学、都市・建築論

加島卓[カシマタカシ]
1975年、東京都生まれ。広告クリエイターを経て、東京大学大学院学際情報学府博士課程を単位取得退学。東京大学大学院情報学環助教を経て、東海大学文学部広報メディア学科専任講師。専門はメディア論、歴史社会学、広告史・デザイン史。主な論文として、『文字のデザイン、書体のフシギ』(左右社、2008年、第7回竹尾賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうゆうや

1
各界を代表し(ているかの様に)マスメディアへの露出の多い著名人を「文化人」と総じて呼ぶ事がある。このよく聞く呼称についてあらゆる観点から、好き勝手に論じているのが本書である。執筆者には社会学者、経済学者、建築家、文芸評論家、メディア論の専門家など多彩で、その論には一貫性が無い。しかしながら明確な実体のない「文化人」を多様な観点から論じる事により、「文化人」が社会でどのように受容され、またどのような役割を担っているか、その輪郭を垣間見る事が出来る。2015/01/30

ぷほは

0
通時分析と共時分析に二分されている。前者は語の使用をめぐっての、大正期からの変容。大衆化によるメディアの発達と財界・政界・芸能界等の自律化と細分化がその条件とされる。後者は①所属する専門性や職能、その他の社会的属性の境界作用と、②活動の多重性という両側面の、一方から他方への影響とそのフィードバックが、個々の事例分析を基に整理される。①→②;習熟度の高い専門知を越境することの問題。また参入資格が曖昧な領域の成員の広域化。②→①;メディア上の可視性による、遂行の個別性の後景化/または前面化。要はループ効果。 2016/03/13

ja^2

0
文化人とは文化人らしく振る舞うことの出来る人だ2011/01/02

さとう

0
ニセ科学の話が面白かった。2010/12/19

norio sasada

0
https://blog.goo.ne.jp/sasada/e/ff422e84beaaeb8ba9750fc4544e8d8e https://note.com/norio0923/n/nd8ad3815d9a62011/01/19

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