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春のはじまる朝―家裁調査官物語

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784487802173
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

少年、少女、家庭裁判所調査官。真実のみが持つ、本物の感動をここに。

目次

タビビトノキ
春のはじまる朝
もしもし
観覧車

著者等紹介

藤川洋子[フジカワヨウコ]
1951年生まれ。1973年大阪大学文学部哲学科卒業。同年、家庭裁判所調査官補となり、1997年家庭裁判所調査官に任官後、大阪、京都、名古屋、東京などで家裁勤務をする。2006年春、大阪家裁総括主任家裁調査官を辞し、京都ノートルダム女子大学心理学部教授に。東京大学医学部客員研究員兼任。臨床心理士。約30年にわたり、5千件を超える少年事件を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

64
傷つき悩み、罪に走る少年少女。そんな彼らに向かい合う家庭裁判所調査官の物語。筆者は実際に家裁調査官として勤務。この本で描かれる4つのエピソードはフィクションですが、彼女の体験に基づいたもの。暴走する子供たち。だがその想いは哀しく切ない。そしてその多くは親に問題があるように感じました。ラストはどれも光が感じられるのが救いです。ドラマの様に家裁調査官が活躍することはない。ただ彼らの言葉に耳を傾け、道を示すだけ。それでも大変な仕事ですね。淡々とした語り口ですが、その視線は温かい。2019/03/11

毎日パン

61
著者が家裁調査官だけあって、リアルで初めて知る施設があったりでとても勉強になりました。少年達は、家族などには対しては深く優しく考えているのに対し、犯罪にはよく考えずに手を染めていくのだなということがわかりました。親として普段の生活から気をつけないといけないなと思いました!2023/02/22

J D

53
 図書館で藤岡陽子さんの本を選んでいたときに偶然出会った本。ページを繰ってびっくり!中井久夫先生の詩が掲載されている。職場で同僚と中井先生の話をしていた時に読んでいた新聞で中井先生の訃報に接してからもう3月経つ。なんだか縁を感じ読んでみた。元家裁調査官だけあり少年の内面の描き方がリアリティ溢れていた。でも、「観覧車」で描かれる涼子と夫のメールのやりとりが1番心に響いた。なかなかいい本だった。2022/11/14

やんやん

11
家裁調査官のお話4編。どの話も読みやすい救われる話だった。色んな背景や気持ちのすれ違い 難しい。家裁調査官の関わり方や人柄で変わりそうな難しい仕事だなぁ。2017/06/09

yamakujira

11
少年事件を担当する家裁調査官の静かな奮闘をえがいた4編の物語。著者は家裁調査官だった人だから、実際の経験が生かされてるようだ。物語に登場するのは家庭の事情でグレた子どもたちばかりだから、しっかりと向き合えばタイトルのように更生した姿を見せてくれるけれど、現実には救うには遅すぎる子もいるだろうなぁ。小説を通して家裁調査官の仕事がうかがえるものの、人員も少なくて苦労が多そうな仕事だね。担当調査官によって審判結果が変わりそうだ。まぁ、学校の先生にせよ職場の上司にせよ、それも人生の運だね。 (★★★☆☆)2017/04/25

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