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内容説明
小・中学校の通常学級では、発達上の困難のために、ほかの子どもたちにとけ込めず、あるいは授業についていけずに困惑・混乱している子どもがいます。また、養育姿勢や家庭環境の問題から、学校で友だちや先生とトラブルが生じている子もいます。前者は、特別支援教育の対象となり、学校での支援の取り組みが始まっていますが、後者でも、それぞれの子のニーズに相応した支援が必要なことは、言うまでもありません。本書では、そうした子どもたちへの個に応じた支援を進めるために、学校はどのような体制をとり、どう取り組むべきか、子どもたちへの支援を長く実践してきた学校心理士であり校長(執筆時)の著者が、これまでの個別支援のノウハウを惜しみなく紹介します。80点を超える図表は個別支援のステップや書式の記入例を明快に示し、即実践・活用が可能です。
目次
第1章 個別支援の進め方(学校運営機構に「個別支援コーディネーター」を位置づける;全校組織による支援体制を構築する;個別支援のプロセスを全職員で共通理解する ほか)
第2章 発達障害の子どもたちへの個別支援―通常学級における支援ステップ(HFAの子どもへの支援(高機能自閉症・アスペルガー症候群・高機能広汎性発達障害など)―その手順と通常学級での支援の具体例
ADHD(注意欠陥/多動性障害)の子どもへの支援―その手順と目標達成支援カードシステム
LD(学習障害)の子どもへの支援―その手順と個別の支援計画)
第3章 環境的ニーズのある子どもたちへの支援―描画検査法とその活用(授業妨害し、暴力をふるうD君の心は;教室を逸脱するE君の哀しみは;嘘をつき、友だちや学校の物を盗むH子さん―依頼された一通の手紙から)
著者等紹介
加藤豊弘[カトウトヨヒロ]
1947年岐阜県生まれ。国立山梨大学教育学部卒業、国立兵庫教育大学大学院修了。前岐阜市立藍川小学校校長。現在岐阜市教育委員会教育政策室特別支援教育指導員、中部学院大学非常勤講師・学校心理士(日本教育心理学会)。大学卒業後、公立小学校に勤務、その間、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校及び小中学校へ3カ月間特別出張で研修、国立療養所長良病院へ内地留学し、脳外科医長二村敦郎医師の指導を受ける。その後、国立兵庫教育大学大学院へ入学、精神科病理学ドクター隠岐忠彦教授の研究室でLDに関する修士論文をまとめる。教育現場に戻り、小学校特殊学級を担任後、岐阜市教育委員会へ割愛される。割愛後、市立岐阜養護学校に勤務する間、アメリカ・ノースカロライナ大学でTEACCHプログラム(自閉症のプログラム)を研修する。管理職として、岐阜県で初めての「情緒障害通級指導教室」(軽度発達障害児の通級教室)を新設した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。