内容説明
イギリスの映画研究者が、これまでなされなかったオードリー・ヘップバーンとその映画を、インタビューを含めて、さまざまな角度から包括的に検討し、映画学の学生や専門家向けにまとめ上げたテキストが、本書の原書です。そのエッセンスを、広く日本の多くのオードリーファンが楽しみながら読めるようにするために、著者の了解を得て、力ある訳者によって仕立て直されたのが、この日本語抄訳版です。これまで日本人には気づきにくかった映画の持ち味やオードリーの変わらぬ魅力の理由が、イギリス女性たちの目を通して解き明かされることで、本書は日本のオードリーファンに、新たな視点と、より深い映画の味わい方、そして「真の女性らしさ」をあらためて考える機会を提供することになるでしょう。
目次
第1章 オードリー・ヘップバーン―女性のためのスター(透明感と本物であること;「むかし、むかし」で始まるおとぎ話、ファッション、女らしさ ほか)
第2章 ドレスと主観―オードリーの思い出(ドレスと願望―ファッションによる自己表現;オードリーとともに育った女性たち―ドレスと主観 ほか)
第3章 オードリー・ルックをする(ほかのスターとは「違う」;女の子らしく ほか)
第4章 シンデレラ・ストーリー―五〇年代と六〇年代における服装と社会的ステータス(舞踏会に行こう;愛と結婚と家庭 ほか)
第5章 九〇年代の若い女性たち―懐古趣味とポストフェミニズム(母と娘―オードリーを知るきっかけ;「彼女はにせ物だ。だが、本物のにせ物だ」 ほか)
著者等紹介
モーズリー,レイチェル[モーズリー,レイチェル][Moseley,Rachel]
英国生まれ。英国イングランド中部、ウォリック大学のフィルム・アンド・テレビジョン・スタディーズの講師。専門は映画研究およびジェンダー学。ティーンエイジャー向けテレビ番組の歴史に関する評論を執筆
黒川由美[クロカワユミ]
津田塾大学英文科卒。英国留学後、通訳、映像翻訳業にたずさわる
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感想・レビュー
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