内容説明
赤い砂丘、蒼い空、太古の道、迷宮の都市…灼熱の地平線へ、エグザイル・スピリットが疾走する!旅人の魂に火をつける、紀行シリーズ第2弾。
目次
Prologue 砂漠に恋焦がれて
1 カサブランカ
2 エッサウィラ
3 マラケシュ
4 カスバ街道
5 サハラ砂漠
6 フェズ
7 ムーレイ・イドリス
Epilogue オンザロードの旅は続く…
著者等紹介
ハリス,ロバート[ハリス,ロバート][Harris,Robert]
1948年、横浜生まれ。高校時代から国内、海外をヒッチハイクで旅する。大学卒業後、東南アジアを放浪。バリ島で1年を過ごしたのちオーストラリアに渡り、88年まで16年間滞在。シドニーで書店兼画廊「エグザイルス」を経営する。また、映画・TVなどの制作スタッフとしても活躍し、帰国後、92年よりJ‐WAVEのナビゲーターに。現在、作家としても活躍
HABU[HABU]
1955年、東京生まれ。慶応義塾大学商学部卒。サラリーマン生活10年目に、たまたま出張で行ったオーストラリアの風景に触発され、32歳で写真家に転身する。以来「空の風景」をテーマに国内、海外で撮影活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
256
著者のロバート・ハリス(こんなペンネームだが日本人)、彼のお友達のツカサ、カメラマンのHABU(彼も日本人)の3人のレンタカーを疾駆したモロッコ紀行。カサブランカからマラケシュ、サハラ、フェズ、ムーレイ・イドリスを巡る。イスラム圏、サハラ砂漠といった地域は日本的な湿潤の風土からは対極にあるように思う。旅心を誘われるという点では、これ以上ないくらいのところだ。ぜひ行ってみたいと思う。本書はそうした地を踏破するのだが、残念ながらこの地を伝えるには文体が軽すぎる。写真もまた私には迫力を欠くものに思えるのだ。2017/07/15
ジュースの素
6
再読。旅人目線でいい感じの紀行文。現地を旅した経験があるか無しかで相当に感想が違うはずだ。男3人の気軽なドライブ。日本人にとって最も異国感漂う国だ。私も10年も前だが彼らと同じルートを歩いているので全てが目に浮かぶし彼らと同じ感動が再び出来る。旅の最後に、やはりサハラが最高だったと言っているが同感だ。砂漠は誘う何かがあって憧れる。サハラで取って来た赤い砂は今も手元にある。他の幾つかの砂漠の砂と一緒に。もう一度カスバ街道を旅してみたいなぁと思わず遠い目になった。2016/05/30
サードアイ
6
通勤電車の中で読んだせいか、気持ちが落ち込んでしまった。昔行ったモロッコの空や乾いた風を思い出し、電車を降りようとしてしまった。「ドロップアウトしちゃいなよ…」そんな声が聴こえて来そうなほど、本書からは旅を楽しんでいるのが伝わってくる。単純に羨ましい。2014/02/28
景
2
ロバートさんの旅のことは今までラジオやポッドキャストで聴いたことはあったんだけど、こうして文章で読んでいくのは初めてだ。あいにくとこれしか図書館にはないんだけれども。読んでいくと自分までこのおじさんたち三人と一緒に旅している気分になれる。色々問題も抱えてるけれど、なんだか行ってみたいな、モロッコって。時々クスっともさせてくれた。2010/05/13
DEE
1
再来月モロッコに行くので、予備知識的に読んでいるうちの一冊。 男三人のモロッコ旅行記だけど、そのままを楽しんでる雰囲気がしてよかった。 そして何より、自分もこんな感じの旅にしようと気持ちが昂ぶってきた。2014/01/26