内容説明
身分違いの結婚、若い踊り子にすべてを巻き上げられた貴族、迷惑な店子を訴えた家主、行方不明になった驢馬を巡る裁判、王宮の礼拝堂内で勃発した酒蔵争奪戦、傲慢な妻を告発した盲人ほか、当時のパリっ子の耳目を集めた有名な訴訟事件を再現。
目次
1 身分違いの結婚
2 若気の至り
3 庶子認知
4 家主と店子
5 ヴァンヴの驢馬
6 悪ふざけ
7 サント=シャペルの酒蔵騒動
8 破れ鍋に綴じ蓋
9 ハムのパイ皮包み焼き
10 この結婚に異議あり
著者等紹介
フランクラン,アルフレッド[フランクラン,アルフレッド][Franklin,Alfred‐Louis‐Auguste]
1830‐1917。フランスの作家・歴史学者。パリのコレージュ・ド・ブルボンを卒業後、ジャーナリストとして活躍。1856年、パリ・マザラン図書館に席を得てからは歴史研究に専念し、図書館・教会・修道院・職人組合、また風俗・文化などに関する膨大な研究書を発表。なかでも主著『往年の私生活』(全27巻)はアカデミー・フランセーズ、人文科学アカデミーならびに医学アカデミーから賞を授与されている
北沢真木[キタザワマキ]
1966年、早稲田大学文学部(美術史)卒業。1970年、スウェーデン、ニッケルヴィク美術学校(テキスタイル・デザイン)卒業。1977年、パリ第4大学(キリスト教史)中退
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